最初に
この本を見かけた時は、マゾヒストのDNAをもつ新しい血液型のことか?と思った。だって血液型占いのコーナーにありましたからねコレ。
星占いや血液型。
女子学生やOL、そして主婦がどうして必ずこの話題で盛り上がるのかワカラン(それも何度も!)
オヤヂ同士のコミュニケーションではありえないんですけど。
誰かの血液型がわかると、「やっぱり~!アノ人絶対にそうだと思ってたわー」とか言って、その主の性格や行動に意味づけをする。後日その情報は誤りだったと判明しても、その判決が揺らぐことはない。
人間誰しも4タイプぐらいに分類が可能なわけで、同じ一人の人間にもその4つの全てが該当するプロパティが一つや二つはある。結局誰だってA型でもB型でも、あるいはO型でも納得できる面を持っていることになぜ気がつかないのか。
つまり
血液型なんてアテにならないのだ。
あたることもあるというだけにすぎない。星座もそう。
最近この種の話題のオプションに「SかMか」という項目が追加されてきた。
これだってSの時もあればMの時もあるわけで、「あの人はMだからこうだ」と断定できるものではない。
ちょいS女も素敵な彼氏の前ではドMになることがある。状況により、相手により人は変わるのだ。どんな時にも変わらない普遍的な個性を類型で述べるのはナンセンスだと思う。人間そんなに単純に出来ていない。
人のことよりまず自分のことを知るべきだ。 自分がMだという自覚がある僕でも、
この本でチェックしてみると「アレ、そうでもないのか?」と思えるから不思議です。まぁ、少なくともドMではないだろうと思って「仮性M」を自嘲的に自称していたのですが、この本ではMを「ちょいM」「中M」「ドM」の3段階に細分化したところが評価できる。同じマゾでもいろいろありますからね。
結果的に僕は
「中途半端なちょいM」と診断されましたが、
「もしかしたらちゅうM、あるいはドMなのかも」とも書かれている。なんてビミョーでイイカゲンな診断なんだ!
でも当たってるかも。 ┐( ̄ー ̄)┌ だから仮性Mなのだろう。
「自分のことを自分で理解するのはとても難しいことなのです」だとも書かれている。
この本を読むと、M度つまりマゾヒズムというヤツは、人間の本質的な要素なのではなかろうかとも思えてくる。
M度を知るというより、己自身を知る手がかりが得られるのかもしれない。
- 関連記事
-