例えば朝霧リエさんは現役時代、追加で指名料5千円か1万円ぐらい払うとプレイできる時代がありました。しかし、だからといってあの全盛期に指名しておくべきかどうかは悩ましいところ。むしろ、しておかなくて正解だったとも言えるかもしれない。
一生に一度だけなら、指名しておくべき伝説のカリスマ女王様というのは、人によるでしょうが、そういうタグ付けをしたくなる女王様というのは、実は無数にいるものです。

僕はこれまでに、SMでお世話になった女王様の人数は、100名もいません。
実際に数えたこともなく、記録も残っていないから正確な数字は定かでありませんが、せいぜい30人から50人ぐらいでしょうか。
しかし、「あの時に指名しておけばよかったのに〜」という、ご縁のなかった女王様ならば100名以上はいる。
リエさんもその中のお一人に入るのでしょうが、彼女の場合はあまりにも大御所すぎるので、このタグでは別格とさせて頂きます。

そんな女王様の中から、今回は伝説のモイラ女王様に現界して頂こう。
こういう表情を見せてくれる女王様というのは、なかなかいない。
彼女とプレイ経験はないですが、SMサロンなどで何度か見かけたことがあります。
ファニーフェイスとでも言おうか、可愛い顔して怜悧な視線が突き刺さる。
こんな顔をされると、男というのは、なんでも彼女の言いなりになってしまいたくなる。
女王様には、独特の表情をM男に魅せるスキルが求められるし、天然でそういうのを備えている人がドミナになれるのだと思われます。

本来がM男というのは、女王様の言いなりになりたい生き物なのだ。
何でも従順に服従して、女王様に喜んでもらえれば、それで幸せ。

ところが、プロフィールで見て気に入って指名して、いざ実際にプレイしてみると、期待と全く異なりがっかりさせられることもよくあることで、それは自己責任で仕方がない。そのような女王様とのプレイ回数は、無意識に除外しているかもしれない。別にその女王様が悪いわけでもなく、そういう女王様なんだから、それこそもうどうしようもないわけで、和気あいあいのフリをしつつ、内心でシラケながらもプレイするのがマゾのエチケットといえるでしょう。
俗に「地雷」とも言われる、ドンデモ女王様、なんちゃってミストレス、勘弁してくれドミナなどにあたった時の、なかったことにしたいプレイの思い出は、脳内メモリから消去されます。
指名したかったんだけど、ご縁がなくてプレイできなかった女王様の中にも、もしかしたら、そういう残念なケースもあり得たかもしれないと思えれば、あきらめもつくというもの。
一方で、ほとんど期待はしてなかったのに、想定外によくて、素晴らしいセッションとなるケースもしばしばある。
見た目の第一印象は、SMに関してはあまり当てにならないように思います。
性格や所作、声や口調など、あるいは目つきや、間の取り方、沈黙の長さ、SMのセッションはディテールだ。
女王様の個性には、AI(人口知能)に解析不可能な無限の要素がある。
優雅で気品のある女性ばかりではない。
このモイラ女王様のように、一見すると蓮っ葉な媚態の中に、艶やかな魅力が輝く瞬間もある。
意味不可解なマゾヒストの思惑が複雑に絡み合い、女王様の輪郭は幽玄の世界のようにとらえどころがない。
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