大江健三郎は40年以上前、学生時代に読んだっきりで、ほとんど興味はなくなっていましたが、「死者の奢り」という本だけは大切に保管していた。
愛読書というわけではなくて、なんとなく手元においておきたい本。あえて言うなら人にもあげられない。このタイミングだと、読みたいと思う知人にであれば贈ることができるかもしれないが・・・
この人は、僕だけの感じ方かもしれないけど、日本のトルストイかドストエフスキーみたいな感じに、偉大な作家だし敬意を抱くものの、必ずしも好みのタイプではなく、彼の作品を愛する読者との対話や議論も避けたい気分。
でも今の時代に、惜しい人を亡くしました。
世の中が、特に日本がもう少しマシになるためには必要な作家、思想家だったと思います。
読まず嫌いだったような気もして、哀悼の意を込めて何か精読してみたい心境。
大往生だったと思います。
心からご冥福をお祈りいたします。
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