
新成人の皆さん、おめでとうございます。これで堂々と、SMクラブに行けますな(^^)
SMという言葉は、もはや説明を必要としないほど市民権を獲得しているようです。
スマホのアプリに
こんなものまで登場しており、そのうち18禁用語から外れるかもしれない。
と思っていたら、なんとアダルト・コンテンツに関してやかましかった
アップル・ストアでも、すでに発売されていた。
このことは、SMという概念が「性癖」ではなく「性格」上の分類という認識に移行したからなのだろう。
成人の日の合コンなどの席でも「ところで君ってS・M?どっち?」とフランクに聞けるムードがその証拠だ。
数年前までの「キワドい話題ではあるが、メンツによってはオッケーか?」レベルの気まずさ感はもうない。
お天気や趣味のように、よく見知らぬ同士の集まりでのスモール・トークに使えるカジュアルなトピックになってしまった。
昭和の時代には人前では絶対に口にできない言葉の一つだったことを思えば、本当に感無量である。
そうはいっても、やはり依然としてFemdom、つまり男性マゾヒズムにはまだタブー性が残っている。
SかMを聞かれて、「Mです!」ときっぱり言える男性は、フェティッシュ・バーにはいても、居酒屋では見当たらないだろう。
女性なら「う~ん、ちょっとだけMかな~ ^^」などとブリっこして言うのはアリだろうし、
イケメン男が「じゃ今度、縛らせてよ? 君の心を!」てなツッコミはナイスであろう。
これで男が「ドMです」とマジで言うと、どうなるか。
Sッ気のある女性から「じゃ今度、顔面騎乗してあげる!」と言われる可能性はまずない。
う~ん、「Mです!」と答えたのがよほどのイケメンだったらわからない...かも?
女性が「私はS女で~す」と言った場合はどうか?
いくらドMでも「じゃ今度、顔面騎乗してくらひゃい(>_<)」とは言わんだろう。
(まぁ、これは緊縛と顔面騎乗の忌避性の違いにもよるのだろうけれど....)
じゃ、「今度鞭で打って~」ぐらいは言えるのかな。
いずにしても、Mに対する興味のあるなしに関わらず、一般的な視点から公に語ることが許される時代になったわけです。

子どもの頃から自分の性癖にコンプレックスを持ち続けてきた身の上としては、複雑な心境になる。
どうせ、言ってもわかってもらえないだろうし、会話の糸口にすらならないと長年思っていただけに、いざとなると何も話せない。
数年前、カミングアウトのできるSMサロンとして有名なユリイカに
初めて行った時も、僕はきちんとカミングアウトできなかった。
普通にワイ談はできてもSMの話題を持ち出すのは、なんらかのレッテルがはられてしまうのではないかということを本能的に怖れていたので、その心配がなくなったのは、いいことなのかもしれない。

今年の新成人に行われたアンケート調査によれば、平凡なセックスライフを営むカップルの間でも、前戯としてのクンニで女性は鞭を持ち、男性は拘束されるスタイルが流行っているという結果が報告されたいた。
社説:成人の日 今日から貞操帯(Femdom タイムス:2011年1月10日) 【関連エントリー】
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