
昨年あたりから大手SMクラブの摘発や閉店が相次いでいますが、いずれもかつて自分がお世話になったことのあるお店ばかりなだけに、複雑な気持ちになる。もちろん僕のせいではないのだけれど、SMクラブに足を運ぶこと自体に多少の負い目があるだけに、なんとなく罪悪感が増幅されてしまう。
また昨年は
SMスナイパーが廃刊 になるなど、この業界への風向きは最近よくない気がします。ドMやちょいS女が言葉としては人気が出ても、本当の愛好者、BDSM文化の享受者にとっては相変わらず世知辛いのではないでしょうか。
そして残念なことに、またしても僕の大好きだったSMクラブが閉店することになりました。
六本木の
スウィートスメル はフェチに特化したユニークなSMクラブとして独特の存在感があった。
中野クイーンのような硬派ではないが、SADS系列ほど軟派でもない。クラブとM性感の中間的なポジションで、ハードなドMにも、へたれなエゴマゾにも、嗜好によっては満足のいくいい感じのお店。
特に「顔面騎乗」へのこだわりは相当マニアックで、SMのサブカル化とは別の流れで顔面騎乗をメインストリームにのし上げてきました。
吊りのクイーン。鞭ならラシオラ、アナルはアシッド。そして
「顔面騎乗はスメル」 が合い言葉だった。
実際「スメルの顔騎にハズレなし」とはよく言われていた。他の有名店で人気の女王様であっても、顔面騎乗で満足できないケースはよくあります。その女王様が好きだったから(顔面騎乗が下手でも)許せるという世界で、これまであまり問題が表面化してこなかった項目です。
顔面騎乗の宇宙はとてつもなく広大で深い。 女性のお尻や子宮への強いパッション(情熱)は、Passion がキリストの「受難」という意味でもあることからも明らかなように、苦痛と快楽のアンビバレントな願望を同時に満たす、人類にとっては本質的な行為なのです。
そして現代人にとっては
子宮回帰体験に匹敵する究極の癒しの空間。
それがスイートスメルだったのです。
ラシオラのように、またいつの日か復活して欲しいと願うのみです。
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顔騎は子宮回帰とかってよくマゾから伺いますけれど、やはりそうなのですね。
やはり顔を埋め尽くされるという感覚がそのような想いを抱かせるのでしょうか。
それにしても‥時々クラブで技や知識を磨きたいなぁなどと夢想したりします。未知の世界です。