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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

サレンダー服従の恍惚 

サレンダー 服従の恍惚サレンダー 服従の恍惚
(2006/01)
トニ ベントレー

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 著者がバレエダンサーということもあり、タイトルに惹かれて読んでみましたが、これは大当たりでした。

 ひと言で説明するなら、バレエ・ダンサーがアナルファックに目覚めた話。ただそれだけのことなのに、ぐいぐいと、まるで自分の肛門に異物が挿入されるように引き込まれてしまう。おそらく自己の体験をもとにしたノンフィクションなのだろう。

 著者はニューヨークシティバレエ団で踊っていた女性。ダンサーでありながらもニューヨーク・タイムズ紙に書評なども執筆していたぐらいで、彼女の文章はとても格調高く、なおかつエロティックに読ませるという秀逸な内容となっている。ダンサーとしての実績も素晴らしいものがあります。

 何を隠そう僕も実は30代の前半頃まで、クラシックバレエを習っていたことがあります。週1回から3回程度のレッスンを受けていて、舞台(発表会レベル)に立ったこともあるので、バレエの世界のことは多少知っているつもりです。(あくまでもつもり)

 僕のように才能のない者は、ターンや習った振りが出来るようになるまでには時間がかかります。どんなに練習してもいつまでたっても出来ないこともあるし、ほとんどのテクニックは凡人には一生かかっても出来ないのかもしれない。それでもいつかは出来るようになると信じてひたすら稽古に励む日々。これはもうほとんど宗教の世界とも言える。上手に踊れないのは自分が悪い。というか、神様の試練と解釈してストイックに厳しいレッスンに耐える。殉教者のような気持ちになる。神様、つまり振付師を信じて健気に服従せざるを得ない。その奥には純粋にマゾヒスティックな心理があったようにも思います。

 作品の中にはこんな表現もありました。

 「どれほどの性欲を抱いたら神の怒りに触れるのだろう」

 一瞬でも思い通りの動きで踊れた時の快感は、セックスにも勝るとも劣らない快楽を与えてくれる。観客はダンサーの動きにウットリしますが、ダンサー自身はそれを表現している時の身体的苦痛と快楽を、同時多発的に味わっているわけで、とてもSM的な美学がそこにあるように思いますね。公開羞恥という面もあるでしょう。スタジオで一人で練習している時も自虐的に楽しいのだけれども、大勢の人に見られているという事実は大きい。


 自分の欲望と真摯に向き合い、神と対話しながら歩む快楽と苦痛の道のりが描かれています。



お読み頂きましてありがとうございます。
お帰りかはこちらからどうぞ!








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[ 2009/09/29 22:24 ] マゾの本棚 | トラックバック(-) | CM(4)
クラシックバレーのようにレオタードを着てレッスンをするのを見て、凄く興奮したことを覚えるいます。(確か小学生の頃で、年齢は中学生以上の女性ばかりがレッスンを受けていました。)女性インストラクターの高い声に大きなお尻 は小学生の僕には見てはいけないものを見た思いをしました。女性の身体のラインを見せるスポーツには器械体操や新体操もそうですが、それぞれに厳しい先生が指導しているのをテレビなんかで見ては羨ましいと思いました
[ 2009/09/30 10:12 ] [ 編集 ]
バレリーナの身体って、実はあまり女性らしくないんですよね。お尻も胸も小さい人が多い。身体のラインやシルエットは美しいのですが、男の視線的にエロいという感じがしない。もっとも、そこにストイックな魅力を感じる人もいるでしょう。だけど動きとして、ダンサーとしての美と女性らしいボディラインは、共存しないような気がします。
[ 2009/10/04 20:33 ] [ 編集 ]
とても興味深く拝読させて頂きました。
読書の秋と言ってもなかなか時間がありませんが、本を読みたい欲求が高まります。

バレエダンサーは実は女性らしくない・・・確かにそうですね。
美しく引き締まった体と、柔軟性が共にあることが美しいのでしょうね。
目指したいです。
[ 2009/10/06 07:18 ] [ 編集 ]
 慶華さんコメントありがとうございます。
ステキなブログも拝見しました。ブックリストによい作品を飾っていらっしゃいますね。それにDVDもなかなか・・・
 読書の秋ですので、ブログもじっくりと読ませて頂きたく思います。
 
[ 2009/10/06 17:23 ] [ 編集 ]
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 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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