「読書する女」 ジャン・オノレ・フラゴナール
D・キャラダインの死亡記事に
触れたエントリーを読まれたある人から
「デス・パフォーマンス」という本のご紹介を頂きました。ありがとうございます。
早速Amazonで購入してみましたが、面白い!
オナニーの最中に誤って死んでしまうという事例が真面目に紹介されており、この種のものは積極的に人にはお薦めしにくい。でもこういう本があるとは知らなかったし、そもそもこのような世界があり、それを取材する人がいて、ちゃんと出版されるという事実が素晴らしいですね。鍵コメントでこの本を教えて下さった方には感謝です。
よく恩師や知人から本を薦められたり贈られたりしますが、たいてい積ん読になってしまう。やはり自分が興味を持って買った本でないと、気合いが入って読めない。
何しろ読む気で買った書籍ですら、多くが積ん読状態になってるんだから。
乱読と多読を繰り返す中で、きちんと精読したい本が現れます。それらは文学であったり新書やルポルタージュだったりいろいろです。そして長い人生の中で繰り返し読みたくなる宝石のような作品がある。
僕にとってそういう一冊がサン=テグジュペリの「星の王子さま」です。
子どもの頃に読んだ岩波版よりも、最近はこなれた訳でいろいろ出ていますが、
池澤夏樹が絵本バージョンを出しました。
作品のエッセンスは見事に、そして正しく凝縮されており、さらに絵本ならではダイナミックな魅力に溢れております。
この作品は何度読んでも常に新しい発見があり、どなたにでも安心してお薦めできる良書です。今さら述べるまでもなく世界的なベストセラーでありながら、意外と僕の知り合いは読んだことある人が少ない。作品名は知っていても、読んでない人はまだたくさんいることを思うと、このブログで紹介してもいいかなと思いました。
個人的な話になりますが、若い頃、つき合っていた女性に「星の王子さま」をプレゼントされたことがあります。そして、それはお別れの時でした。
「私はあなたのバラの花になれない」
彼女はそう言って僕のもとを去りました。
今でもその本を手にとると、胸がキュン(←死語?)となります。
(マゾの変態だって人並みに恋愛して失恋しますが、何か?) うん。
まぁ早い話がふられたわけなんだが、それほど多くもない失恋経験の中でも、このふられ方が最高でした。彼女のために費やした時間や手間のことを思いながら、絶望することなく、前向きに生きることができたのはこの本のおかげです。
それでも若い時は、振られるたびに絶望してました。失意の数だけ人は大人になるのでしょう。この歳になると既に人生そのものに絶望しているので、もう滅多なことでは落ち込まなくなり、成長も止まってしまいましたが・・・
大切なことは眼で見えない たまに精神的に落ち込むことがあったりすると、「星の王子さま」の一節を読み返しています。
キツネが王子さまに言う。
ものは心で見る。肝心なことは目では見えない。
「君がバラのために費やした時間の分だけ、バラは君にとって大事なんだ」
個人的には辛いエピソードがらみである「星の王子さま」なのですが、やはり僕にとっては永遠の愛読書となっています。
まだ読まれていない方はぜひ! 既にお読みになったことのある方も、これを機会に新訳でお読みになられてはいかがでしょうか。
新訳の中では一番お気に入りの倉橋由美子訳バージョン河野万里子訳
大切なことはクリックしないと見えない。
クリックされた数だけ僕は幸せになれます!↓

石井洋二郎訳
昔からある岩波の内藤 濯 訳
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自分が勧めたモノを喜んでもらうと嬉しいですね
星の王子様は有名な書物ですが読んだことが無かったので、読んでみようと思います
私も変態ですが恋愛だってしますもんっ(笑)
それでは また…