
SMクラブで顔面騎乗をリクエストすると、「またか」という顔を女王様にされることがある。
M男がバカにされるのはいいとして、
顔面騎乗を軽く見られては困るのである。 「ここはM性感じゃないんだから」と、気位の高いドミナはおっしゃる。確かにSMクラブのサイトには
このようなページを設けているところは少ないかもしれない。
しかし、鞭打ちや緊縛と違って特定のスキルや経験なしに誰でもできる安易なプレイという認識は間違いだ。むしろ道具を使用しない分、
心理的な駆け引きが求められる高度で奥深い世界なのである。
適当にじらしながら、お尻をふりふりしながら、「顔の上に座ればいいんでしょ」的に無造作に座る女王様のいかに多いことか。いくらM男でも忍耐にも限度がある。
素人の女性にカジュアルにお願いする顔面騎乗と違って、プロの女王様に求める顔面騎乗には技術以上にお尻の質的な要望がある。所詮エゴマゾの戯言と思われるのは覚悟の上で、顔面騎乗のクオリティを上げるために敢えて苦言を申し上げたい。
まずお尻については見た目の美しさはもちろん、清潔であることは絶対条件で、普段の体調管理も含めて、数多くの項目をクリアしていなければならない。透き通るような白い肌。程よいもちもち感。吹き出物や傷、日焼け跡のない滑らかな核質。弾力性と柔軟性。プロのミストレスであれば商品としてのお尻、そして顔面騎乗という崇高なる行為の位置づけをしっかりと意識して頂きたい。
鞭や縄の講習会は最近よく耳にするのだが、顔面騎乗のはあまり聞かないのはどうしてだろう。顔面騎乗に関する意識レベルの低さを物語っているようで残念。
ACID とか、
Domina School La Siora あたりで、顔面騎乗のワークショップを主催されて欲しいものである。

女王様に限らず、全ての女性にお願いしたいのは、普段から規則正しい生活を心がけ、心身ともに健康であること。その目的はただ一つ。
ヒップラインを美しく保つため! 安物の下着は使わずに、きちんとサイズのあった品質の確かな物をお選び頂きたい。
歩く時も胸を張って、意識的に下半身を持ち上げるような気持ちでウオーキングを心がけるべき。
実はお尻の形というのはM男側にとってはそれほど重要ではない。顔面騎乗されている時は見えないわけで、最終的には人格を含めたその女王様の総合的な評価が全てだ。しかし、顔面騎乗への旅は、顔の上に座られるずっと前から始まっている。
明日、顔面騎乗をしてもらえるんだ!と想像する時、すでにときめく。実物がそれほどでなくても、勝手にM男のイマジネーションでヒップラインは美化されている。
その期待を激しく裏切らない程度に、ヒップ・ケアを心掛けてほしい。
変態やスケベのイヤらしい願望や性癖としてではなくて、健全で良識ある大人の個性を磨く手段として、顔面騎乗は再評価されるべきなのである。
いまや顔面騎乗は、人類にとって最高の
自己啓発 の手段なのだから。


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