インターネット(ケータイも含む)のメリットであると同時に、最も怖いのが、これがなければ出会うことのなかった世界へ簡単にアクセスできるという点であろう。
ちょっと前のニュースになるが、熊本地方裁判所の判事が勤務中に淫乱メール(週刊誌によっては「SMメール」という表記も!何じゃソレ ^^ )を送ったという報道がありました。
この判事さんはSらしく、出会い系サイトの掲示板に「専属奴隷募集」なるメッセージを投稿した。それに釣られたM女性がメール調教を受けるようになり、そのうちに相手の下半身が撮影された「もっこり画像」を送られたりしたというもの。
なんともかわいらしい事件ではないですか。女性に送られてきた「淫乱メール」の内容といえば、
「ママ、とってもとっても気持ちいい。我慢できない。ママの上品なお口にオモラシしてもいい?」とか、
「しゃがんで足を広げてごらん。純白の下着に染みが。お前の蜜だねぇ。淫乱女」( from 「週刊ポスト」12/2号)などという、
コレのどこがSMなの?とも言えるような、実にたわいないレベルである。
これが発覚したのは、メール内容がエスカレートし、変な写メが送られたり、調教代を請求されたりして、釣られたM女性が相手に不信感と嫌悪感を抱くようになり、
人を裁く立場にあるまじき行為と判断 してマスコミにリークしたからなのだと。
僕の印象では相手が裁判官だったことが災いし、メディアも
「SM判事」 という妙なネーミングでおもしろおかしく取り上げていたような感じだった。
「SMは社会的地位の高い人間の趣味」 という伝統的なステロタイプがここにもある。相手がただのサラリーマンだったなら、この女性は告発したのだろうか?この二人は実際には会った事がなく、メールのみのやり取りで犯罪には至っていない。もっとも勤務時間中にこういうことをすれば、職務規程違反にはなろうが、事件性としては「判事の性癖」が注目されてしまっただけのように思われる。
裁判官だって人の子。何人か検察関係者や弁護士の知り合いいるけれど、彼らが常にはマジメとは限らない。それよりも、誰しも人に知られたくない性癖はあるでしょう。しかしそれが常識の一線を超えた時、その人の職業によって問題化するかしないかが分かれてしまうのは、ある意味で差別だとも思った。
そして、これだけSMが大衆化しているにも関わらず、依然として犯罪とリンクした見方がなされてしまうのも、理解しがたいとは言わないが、なんだか悲しくなってきます。
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