大阪のSMクラブ
夢楽園が摘発された。
SMクラブを「装って」違法にファッションヘルスを営業していたかどで逮捕されたらしい。記事を読んだだけではちょっと意味がよくわからない。「SMクラブを装ったコト」が違法なのか、ヘルスの違法営業なのか。この店は関西地区では昔から有名な老舗であり、またナゼ今頃になって?という疑問が残る。
僕は10年ぐらい前に一度だけこの店に行ったことがある。「ソフトでお願いします」って言っておいたのにハードな鞭打ちにあって散々だった ^^
それでも巧みなプレイ運びと本格的なセッションはまあまあだった。
だが確か射精はさせてくれなかったように記憶している。つまり性的なサービスはほとんどなかった。もっとも、僕のほうでそれを望んでいたわけでもなかったのだが。
詳しいことは知らないが、夢楽園はSMクラブというよりもサークル的なノリで、風俗営業という意識はなかったのではないかな。マンションまるごと、ほぼ全室がプレイルームとして使用されているため、ラ・シオラの時のように周辺住民のクレームはあり得ない環境だし、昔からのびのびと純粋なSMプレイが行われていたように思う。
セッションの最中、
客を廊下に連れ出すというハーフ野外露出プレイ が売りの一つだった。
僕もプレイ中に突然「さあ、お散歩の時間よ!」と言われてルームの外に連れ出された時はビビった。
「近所の人」というのは同好のM客か、スタンバイしている女王様だけなので危険はないのだ。
そういう擬似的な羞恥プレイを楽しみにしている常連客もいるという。
そんなコトは全く知らなかった僕は「勘弁して下さい」と哀願した。
必死に抵抗しようとするんだけど、本物の恐怖心で身体に力は入らないし、全裸で首輪につながれた惨めな姿ではもうどうしようもない。
リードを引っ張りながら女王様がドアを開けたあの光景は今でも忘れられない。
ついに引きずり出されてしまった。
これは相当にインパクトあった。あれほどリアルな羞恥心はそれまでに味わったことがなかった。
今思い出すだけでも
背筋が凍る思いと同時に、なぜか
熱いものを股間に感じる。
これを「性的サービス」と解釈するかどうかがポイント になると思う。
いったいSMプレイのどこからが性的なサービスと言えるのだろう。ノーマルな人から見れば全て「虐待」と思われるかもしれないのに。マニアックに言えば、鞭打ちも含めて全てのSMプレイは性的なのだ。
純正マゾヒストの中には、抜きはなくても「性的」な満足が得られる人も存在するのである。
だから夢楽園は、もしかすると風俗営業の届け出をしていなかった可能性もある。確かにM性感的なサービスを提供していたわけではないし、それを期待するM客にはやや不満の声も耳にする有名店であった。
もしもそうであるならば、「SMクラブを装って」という部分が理解できる。経営者には商業的なSMクラブを営業しているという認識がなかったのかもしれない。
( ↑ さすがにそれはないと思うが・・・)
しかし、少なくとも「射精産業」ではなかったという申し開きは可能なのかもしれない。
当時の僕は正直、このお店はもういいやと思ったものである。僕のような「仮性マゾ」にはちょっとレベルが高すぎた。とか言いつつも、どういうわけか(ずっと後になって、振り返ってみればだが)心の奥底では、喜んでもいたのかもしれないのだ。想定外の羞恥に、そのリアルな官能によって僕の魂の暗部は狙撃された。
うん、あれはあれで良かったのかも。全裸で四つん這いになってマンションの廊下を女王様に引きずり回されたのは初めての体験で、精神的にかなりこたえたが、そのような妄想を過去にしていたことはあったのだ。
少なくともあの一瞬は、僕にとってかけがえのない現実だった。
妄想が現実となったあの瞬間は、まさに夢楽園にいたかのよう。
そういう意味で印象に残るセッションだったし、あの時の女王様には感謝している。ラシオラ同様、今回の摘発はSM界の大きな損失であり、たいへん残念だ。
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