
Googleで「春川ナミオ」を検索すると、最初にヒットするのが
春川ナミオ 友の会というサイトで、その次に
Wikipediaの紹介(加筆・修正されていますが、このオリジナル記事を書いたのは僕です)、そしてブログ
私はあなたのトイレです、
顔面騎乗ファンと続きます。
妥当なところかなとも思いますが、北川プロ編集日記や、他にも個人ブログで紹介されたり、画集やビデオの販売関係、さらに
こういう意味不明なものまで、春川ナミオがらみのサイトは無数に存在します。
ところが、googleの検索結果には何故か上がってこないサイトで、春川ナミオの膨大な作品がコレクションされているものがあります。
そのクオリティと量では、
女神たちの園/女性支配・雄奴服従の世界というホームページ内にあるスペシャル・ギャラリーが、僕の知る限りでは最大規模だと思われます。
春川ナミオの作品が千点近くここに集められており、会員登録(有料)しないと全てをブラウズできませんが、
プレビューページでその一端を見ることができます。この女神たちの園では、国内外の主なFem-Domアーティストの作品が誠実に収集&公開されている、知る人ぞ知る素晴らしいサイトです。
ところで、春川作品をやみくもに紹介している
BBWfacehumpersというサイトもそれなりに充実しているのですが、ここには女神の園でコレクションされているものと同じ作品がかなりあります。
例えば、トップページで顔面騎乗をしながら鞭を持っている女性のイラストは、女神の園にも所蔵(?)されている
a002という有名な画像で、それぞれのサーバーに格納されているファイル名も同じになっています。これは昭和55年にサン出版から発売された春川ナミオの画集「
痴人の愛」の巻頭を飾っているイメージなのですが、この画集ではイラストの上部に gallery というキャプションが印字されており、スキャンされた元画像は別の、おそらくもっと以前に発表されたSM雑誌の掲載ページからではないかと推測されます。
このような例は他にも多く見られ、
a004という画像も
このページにあり、ファイル名こそ異なりますが、サイズ、解像度が全て一致する同一ファイルでした。
つまりこの二つのサイトは、同じリソースから収集した春川作品をそれぞれ別の形態で公開しているのです。あるいは、どちらかのサイト管理人が最初にスキャンした本人で、片方がそれを拝借しているのかもしれませんが、たいへん興味深い現象です。どちらが先かわかりません。両方のサイトの管理人が同じ人物という可能性もあります。
一方で同じ
このページを下にスクロールしていくと、雑誌掲載時に「快楽病棟」というタイトルだった
この作品が女神の園にあります。こちらのほうはサイズや補正の設定が異なり、春川作品としては同じものですが、スキャンされた元画像は別もののようです。
いずれにしても各作品は各方面から収集されているようなので、元画像がスキャンされ初めてアップされたのは別のサイトだったのかもしれません。
この二つのサイトでコレクションされている画像のファイル名がまた特徴的です。
女神の園では
a001 とされている初期の作品が
このページの2枚目に登場してきますが、ファイルは同一で名前だけが d002 となっています。
「アルファベット(主にaやb,c,dなど)+数字3桁.jpg」というフォーマットが共通しており、これはスキャン時に便宜上命名されたものなのか、ギャラリーを作成する時につけられた名前なのか定かではありませんが、同じ人物が同じタイミングで相当量の画像を一気にスキャンしたのではないでしょうか。しかも多くの画像は横サイズ 700 pixelを超える高画質で作成されていることから、それなりの思い入れが込められていたと思われるのです。なぜなら、ウエブ上にこの品質でアップするためにはクオリティの高いレベルでスキャンしなければならず、けっこう時間と手間ひまが必要となります。
春川ナミオのサイトは海外にも多く、
他にもギャラリーサイトが作られています。
ここでもa002がファイル名を変えて使用されていました。
さらに
Artbreakというサイトでは、着色しトリミングまでして紹介するなど、著作権どころの騒ぎではなくなってきています。
いいか悪いかはともかく(おそらくあまりいいことではないのでしょうが)今ネット上に氾濫している無数の春川作品のコピー画像は、そうしたマニアたちの根気と情熱から生み出されてきたとだけは言えるでしょう。
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m(_ _)m
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