
僕はM男の分際で、女性が縛られている写真も好きなのですが、何か間違ってますでしょうか?
先日
有末剛さんのライブを見てから、緊縛美はもとより、そのスキルや芸術性の方にも関心が高まりました。
いったい「美しく縛る」とはどういうことなのか。そういう視点で昔のレトロSM写真などをながめてみると、あらたな発見もあります。

昭和のはじめに伊藤晴雨によってまき散らされた緊縛美のDNAは、
戦後のカストリ誌を経て、須磨利之、濡木痴夢男らに受け継がれ、
高度経済成長とともに、いわゆる「緊縛師(縄師)」という
匠の芸を持つ職人の世界を創出しました。
たんなるヌード写真と違い、着衣でも女性が縛られている姿に美を見出してしまうのは何故なのでしょう。
しかも、自分はM男だというのに。
ヘルムート・ニュートンの写真でも、女性が拘束されているようなイメージに興奮してしまいます。
MとかSという属性を超越し、緊縛や拘束から生み出される苦痛や羞恥の表情には普遍的な美の本質があるのでしょう。

1960年代から始まるSM雑誌の台頭は、
志摩紫光、明智伝鬼、杉浦則夫、雪村春樹
などといった人材に活躍の場を提供していく。

SMセレクト1979年2月号
カメラ・杉浦則夫というクレジットですが、当然緊縛も担当していたはず。
モデル・三代洋子

日活ロマンポルノ女優の宮下順子
伊藤晴雨の遍歴を描く日活の映画「発禁本『美人乱舞』より 責める!」(1977年)に主演した。

時代が下がってもレトロ調が残るのが、伊藤晴雨の影響なのだろうか...
健康で理想的な人体を美の基準とする思想は、古代ギリシャ人たちが生み出したものですが、単なる裸体美をさらにパワーアップする麻縄の存在を彼らが知っていたなら、緊縛されたヴィーナス像を紀元前に創りだしていたに違いありません。
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なら
小生は「女王様をしている女性が緊縛の技術向上のために(これが重要です)縛られている写真をひょんなこと事から拝見させていただいていてから虜になってしまいました。たぶんM男的には間違っているのでしょう」
なのです。
困ったものです。