
「高貴な顔面騎乗」というちょっと古いMビデオがある。
タイトルに惹かれて随分昔に購入したが、内容はたいしたことなかった。
特に「顔面騎乗」にこだわったつくりというわけではなく、
買った当時の僕には満足できるものではなかった。
むしろダマされたと思ったぐらいである。
当時は若かったこともあり、
何が何でも顔面騎乗一筋 みたいなところがあったから、タイトルに偽りありと思った。
最近ふと見直してみた。
顔騎的にはやはり不満は残るものの、大阪のプライベートクイーン
きらら女王様の独特の魅力が持ち味の作品だったのだな、と今さらながら再評価した。
時代の流れとともに、自分の感性も変化したものだなと思う。
あなた、実はマゾなんでしょう?
二人の男女の通常の会話から始まる。
「あなた、実はマゾなんでしょう?」と詰め寄るあたり、芝居的にはちょっとくさいが、
このやりとりがなかなかいい。
「いいえ、私はマゾではありません」 と、消え入りそうな声でつぶやくM男。
マゾであることは絶対に隠しておきたい。だけど、虐めてもらいたいという矛盾...
このデリケートな気持ちは、そう簡単にわかってもらえない。
だってここ、もうこんなに大きくなってるじゃないの!
M男がしかたなくマゾであることを認める。
(↑ このM男の芝居も超くさくて見ていられないが、まあいいや) きらら女王様は
「どうしてマゾになったのか、言いなさい!」と、
これまた絶妙な追い打ちをかけてくる。
そんなこと、言えないですよ......
でも言わされたい (>_<)正直に白状しなさい。どうしてマゾになったの? 
白状させられるプロセスもなかなかよい。
崖っぷちまで追い込むが、けして突き落とそうとはしないのだ。
M男をギリギリのところで生かしておいて、苦しめる。
この駆け引きが素晴らしい。
「小学生の時に女の子に虐められて、感じてしまったのです」それからどうしたの?
M男が子どもの頃のトラウマ的な経験をボソボソと語ると、
「もっと詳しく説明しなさい!」と追求の手をゆるめない女王様。
虐められたことを思い出しながら、オナニーしてしまったんです。 そんな細かいことまで、説明させられたくないよ
......でもさせられたい (>_<)
最初は対等であったはずの、もしくはこちら側が優位だった関係が徐々に反転していく。
そしてついに逆転、転落していく過程には、マゾヒズムの奥の深い面が描かれている。
哀れなM男は身も心もまる裸にされ、きらら女王様の奴隷になることを余儀なくされるという展開。
ここまで精神的に追い込まれてしまったら、あとはもう何されても構わないと思えるだろう。
鞭打ちなどで肉体的な苦痛から入り、精神的な絶対服従へと向かうベクトルとは逆向きである。
しかし、マゾヒズムの本質的な要素は同じものなのであろう。
順番やアプローチの違いはあるにしても。
そもそもマゾヒズムの感じ方自体が無数にあり、方向も到達点も無限に存在するのである。
そのようにデリケートで複雑な、心理的葛藤を巧みに描いた佳作として記憶にとどめておきたい。
エンディングの一部分をエンコードしてみました。
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homer イチおしの顔面騎乗ビデオ
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まぁ、昔も今も、女性の前でパンツ一丁で正座させられて、答え難いことを質問されたい願望はあります。