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星新一展 

星新一展

 漫画ばかり読んでいた小学生の頃、自分のおこづかいで初めて買った活字の本が星新一の文庫本だった。

 数えきれないくらい買いまくっていたので、何を初めに読んだか覚えていないけれど、一番最初のきっかけは真鍋博の一風変わったイラストに惹かれて手にした記憶がある。


星新一_新潮文庫_真鍋表紙


 表紙買いは今でも僕の書籍購入の最大の動機になっている。

 和田誠やヒサクニヒコもいい表紙絵を描いているけれど、星新一の作品世界を最もスマートに表現しているのは真鍋博だと思う。

ぼっこちゃん   ぼっこちゃん裏



 中学生になってからも、友人たちはやれ芥川だ、漱石だの、イキナリ文学青年づらしてすましたことをぶっていたのを尻目に、僕は星新一を密かに愛読していた。その影響もあってか、筒井康隆や夢野久作、そして沼正三や三島由紀夫、谷崎潤一郎といった自然な(?)流れで僕のその後の傾向が決まってしまった。

 大正生まれの星新一が、このようなSFのショートショートをこれほど大量生産していた事実に驚く。

 今読んでも全く古くさい感じがしないけれど、僕は郷愁の思いでほのぼのしてしまう。



星新一展 → 世田谷文学館(6月27日まで)

世田谷文学館で没後初の星新一展




ボッコちゃん (新潮文庫)ボッコちゃん (新潮文庫)
(1971/05)
星 新一

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[ 2010/05/11 12:55 ] トピック | トラックバック(-) | CM(8)
中学生の頃、星新一よく読んでましたよ。
N氏のシリーズがミステリアスで好きでした。
同じ頃に江戸川乱歩やFBI系をよく読んでました。
中学生の頃が一番偏った読書をしていたように感じますが、
どれも自分にとっては何も奇異な感じはありませんでした。

その後(和洋問わず)いわゆる名作を読む時期が訪れましたが、
偏見がなさすぎたのか、私にとってはその後出会った、
谷崎も、太宰や芥川と同列でした。
むしろ、安部公房やサリンジャー等に、
珍しいような楽しさを感じてました。

懐かしいですね~。
後世に残したい作家を選べと言われたら誰でしょうね。
[ 2010/05/11 16:44 ] [ 編集 ]
読書傾向がなんとなく似ているかもという印象は持っていたのですが、やはり。

でもこんなことを書くとアレですが、女子中学生が星新一って、なんか新鮮 ^^

中学の頃は音楽でも絵画でも、個人的なアンテナにひっかかったものには絶対的な影響力を持ちますね。
一番多感な時期だからでしょうか。
 
 質・量ともにパワフルに感性が総動員されて何でもかんでも吸収されていく。
 
 人によってその魂の思春期のズレや個人差はあるだろうけど、その時期に身につけた思想は、その後の人生を大きく左右するのだと思います。

 高校時代ぐらいになると、「そろそろアレでも読んでもみるかな」みたいに、ちょっと冷静になります。

 大学の頃は、「今読まないでいつ読むんだ!」と焦りながら浅田彰を読んだりして、自分の限界を知る。

 オジさんのように、身も心も汚れきってしまうと、今さら何読んでもダメですね。
 
 でも、10代前半に読んだり聞いたりした文学・音楽に、今でも癒されるのは幸福なことだと思っています。


>後世に残したい作家を選べと言われたら誰でしょうね。

 cecilie さんのブログからおいしいとこだけ Pick Upして、
  後世の女子中学生に読ませたい (。。)☆\バキ


 てな、レスを書いていたら、また面白いコメントくれましたね。

 ふむふむ... 話題の転換に頭が作動しませんので、またのちほど。

 つまり、茶道はサドということですね。 ← おやじギャグ (。。)☆\バキ


[ 2010/05/11 17:20 ] [ 編集 ]
僕は全巻コンプリートで持っています♪

中学か高校のときのどちらか、古本屋で100円だったので買い集め、夜更かしして読んでました。

僕はいまだ休日は図書館ですから(笑)
[ 2010/05/11 17:55 ] [ 編集 ]
SSさん若いね!
僕が小学生の頃は、文庫本で新刊発売だったもんで、まだ図書館にも古本屋にもなかったですよ。
「ボッコちゃん」などは昭和30年代に出版された雑誌に発表された作品です。結構古い作品だったことを後になって知りました。

 大学時代、高田馬場の古書店に星新一の「単行本」が100円ぐらいで売ってたのを懐かしくて(文庫で持ってるのに)買った覚えがあります。

 僕も文庫だけならコンプリートだと思う。確認はしてないですが。


[ 2010/05/11 21:03 ] [ 編集 ]
星新一、小学6年生からでした。市内の短大の文化祭で古本として買ったのが最初です。以後、文庫は小遣いをはたいて、ほとんどを定価で買い集めました。今、それらを次男がむさぼり読んでます。読書の傾向が子供に伝染するのは怖いなあ。

その短大の古本になんと『O嬢~』もでていたのですよ。当時は何も知らず、手に取っただけで買わなかったのでした。いやあ、そんなに早く買わなくてよかった。
[ 2010/05/11 22:27 ] [ 編集 ]
小学生の時に「O嬢の物語」読んでいたら、人生変わっていたかも。
いや、僕の話ですけどね。サディストになってたりして ^^

「O嬢」は二十歳になってからですね
[ 2010/05/11 23:30 ] [ 編集 ]
農協、月へ行く、だったな。特に印象に残っているのは。
あとはSF作家たちが原子力発電所に見学に行くってヤツもおもしろかった。
[ 2010/05/13 01:16 ] [ 編集 ]
iwanofさん読んでそうな気がした。
ライター系の人って、ああいうショートショートの文体に影響受けやすいんでないでしょうか。
[ 2010/05/13 11:25 ] [ 編集 ]
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 自分に素直になりたい!そう願っているひねくれ者なのかもしれません。平凡で小市民的な暮らしを営む一方で、過激な妄想世界を漂う、無意識過剰の仮性マゾ。



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