また一つ、惜しいブログが消えていく...

面白くてためになるブログとは、読む側の個別のニーズにどの程度応えてくれているかによります。
パーソナルに共感できる要素が多いほど、それはつまりプライベートに限りなく近づき、パブリックとはほど遠いものになるのだろう。
イトーさんのブログは、厳密には「M男系」という分類が正しいのかどうかはともかくとして、僕にとってはかけがえのない、とても更新を楽しみにしていた異色の存在でした。
音もなく消え去るブログが多い中、ご丁寧に閉鎖のご連絡を頂きました。
イトーさんはSMクラブよりはオナクラ(オナニークラブ)愛好家で、僕にはこういった「風俗店」に足を踏み入れた経験がなかったので、興味深く拝見していました。
もともとあまり露出趣味はなかったのと、確かにSMとはちょっと(いやかなり?)違うなとも感じてました。
密室での女王様とのセッションにおける羞恥や「限定露出」に比べると、オナクラでのプレイはかなり開放的でむしろ健全というか変態性は少ないのではないかとさえ思います。
オナニー自体は誰でもやることですし、それを見てもらうだけであれば、商業的には風俗ですらないという解釈も妥当に思えます。
ひと昔前にはオナニー自体が罪悪で、やりすぎるとバカになるという迷信までありました。
(何ごともやりすぎは身体によくないんだけどネ) M男市場よりもマーケットは狭く、もっとマニアックでマイノリティーの世界かと多いきや、あにはからんや、意外と愛好者は多いらしく、立派に風俗産業として成立しているのでした。
オナクラとはなんぞや?という人もいると思いますが、
こちらにわかりやすい説明があります。
基本的には女性にオナニーをみてもらうだけであり、お互い合意の上であるなら何も害のない、罪もない単純な世界です。
女性にオナニーを見られるというのは、それが意に反するものであれば非常にSM的というか、マゾヒスティックではあります。SMクラブで強制的に女王様から命令されてするのと違い、オナクラでは「僕のオナニー見て下さい」というスタンス。どちらかと言えばS的願望も含まれる余地がある。

以前、六本木 mint という有名な店がありました。一度行ってみたいと思っているうちに消息が不明になってしまいました。
見た目はごく普通のスナックみたいなのに、男性客は全裸かそれに近い状態。スタッフも女性客も原則として素人さんで、プレイらしきことはないけど、男性はしたければオナニーできるというシステム?ということでした。
見知らぬ女性の目の前でオナニーをする快感というのが、僕にはちょっとわからない。
では知ってる女性ならいいのかというと、そうでもありませんが、SMクラブで女王様に命令されてオナニーした経験は何度かあります。
一般の人からすれば、SMクラブの女王様だって似たようなものなのかもしれません。
ただ、少なくとも指名して「この人」と決めたからには「見知らぬ」ということにはならない。
それと、自発的にやるのと、命令されてやるのとではまた違います。
スナックやパブのような不特定多数の人たちの集まる公共性の高い空間というのにもちょっと抵抗がある。
そこのところがヘタレMには敷居が高く、マゾヒスムとは少し性質が異なる部分も大きいと思うのですが、そういう場所でオナニーできてしまう人も一応M男というレッテルがはられているようです。
しかし、僕のようにSMクラブには行ったことがあっても、オナクラはないよという人も多いのではないでしょうか。
マゾヒズム的には女王様による射精管理や強制射精というものに萌えるわけで、自分の意思で自由にオナニーできてしまうのには違和感があるように思うのです。
支配者を崇拝し、あるいは畏れ、絶対服従の意思がなければとてもできない、というのが初期設定でしょう。
その一方で、内心は女王様の目の間でオナニーしてみたいという気持ちもなきにしもあらず。
命令されるのもいいけれど、自ら懇願しオナニーさせて下さいとか、ご覧下さいと、本来なら口がさけても言えない台詞を言わされたい、言ってみたいという屈折した願望もありだからマゾヒズムって不可思議なものです。
どうでもいいか、そんなコト。

イトーさんお元気で!
ささ、今夜も一人寂しく、オナニーでもするか(>_<)
(>_<) (>_<) (>_<)(>_<)
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