解禁!モモカ!
六本木のフェティッシュ・バー
モード・エ・バロック に行く。
みづき桃香さんとお会いするのはこれで3度目になるだろうか。
随分前から、
彼女のブログや
DVD では(こっちが一方的に)お馴染みだったから、初めて会った時はそれほど緊張しなかったけど、この日はもの凄くテンションが上がっていた。
まるで初恋の女性に愛を告白する時のように気持ちがうわついている。
これは、午後7時から8時までに起こった出来事である。

バロックは午後7時半までに入店すると、トータル金額から3000円の割引となります。
別に3千円をうかせたかったわけではないが、ゆっくり落ちついて話をしたかったので、開店直後におじゃました。
やったネ! 一番ノリだよ~ん( ← なんか舞い上がっている)
フロントの男性スタッフが「みづきさん、今日はちょっと遅くなりま~す」とのこと。
がちょ~ん(>_<) せっかく早めにきたのにダメじゃん。
しょっぱなからくじけてしまいそう。(← てか、もう、くじけてるし...)
まだお店には女の子が誰も来ていなくて、スタッフの男性が持ってきてくれたビールを一人で寂しくちびちび飲む。

なるほど、だから3000円引いてくれるんだ。やさしくて涙がでるね。
*ちなみに、女の子が接客についてから時間のカウントは始まります。リーズナブル&フリードリンク制
1時間 \8,000~から(女性客は\1,000) スタッフチャージなし。指名料\2,000。詳しくはこちら だけど、このおかげで、少し落ち着くことが出来た。
こういう場所は真面目に久しぶりなので、独りでいてもドギマギしてしまう。

広い店内は雑然としているようでいて、上品なインテリアとちょっと刺激的なアイテムがバランスよくレイアウトされている。

鞭やチェーン、ハイヒールが飾られているフェティッシュバーに一人でいることの虚しさ...
しかし、この種の空間にしては「まったり」とすることができて、僕は気に入っている。
清掃は行き届いており、衛生面は完璧だ。すぐにも医療プレイが出来そう(イヤいや、そうでなくてサ)
そうか!これが
「放置プレイ」ってやつかい? とかナントカ一人で勝手に妄想する。
もう誰でもいいから早く来てくれないかなぁ....
↑ みづきさんに会いに来ているのに、他の女王様でもいいヤと思っている (。。)☆\バキ

ほどなくしてみづきさん登場。
店に入るなりすぐ「あ、お久しぶり~、ようこそ~」と、そのカジュアルな普段着のままで僕の隣に座ってくれた。
*ちなみに、これで9時までにチェックアウトすれば、飲み放題でも5千円ですむ。
そんなに早く帰るつもりもないんだけど。
どうでもいいか、そんなコト。
第2話 これは、午後8時から9時までに起こった出来事である。(以下省略)
少し雑談してからみづきさんは着替えに奥の方へ引っ込み、入れ替わりにいつのまにか来ていた別の女の子が座る。
このあたりはキメが細かい。さすがバロックだべや。
どことは言わないが、時間のカウントが始まってからもしばらく放置プレイされるようなお店もあるからね。
僕は元来、こういう店で自分を解放出来ないタイプなんですが、今日はガチンコの目的意識があるためか、いつもよりいっそう口が重たかった。
接客上手な
バロックちゃんに囲まれても、いっこうに会話が弾まない。すべりまくりである。
もっとマゾ・モード全開でリラックスしていれば、少しはお茶目に振る舞えそうな気もするのだけれど、
この日は引きこもっていた。ウツ病のニートだ。(なんだ、いつもとたいしてかわらんか ^^;;;)
初々しいミストレスにさえ「今日はマナー・モードですか?」と言われる始末。トホホである。
DVD出演のオファーはみづきさんにだけ、内々にお願いしたかったので、なかなかチャンスがやってこない。
なにしろみづきさんはひっきりなしに他のお客さんからも「指名」が入るので一箇所にじっとしているわけにはいかないのだ。
ドンペリでも入れて「みづき様に一本入りました~!」みたいなことやってみたいがそこまでの予算はない。
ふと気がつくと混みあう店内は本来の活気にあふれ、客のホンネと店側のタテマエが交錯する奇妙な喧噪に包まれていた。
このにぎやかできらびやかな空間がさらに僕を孤独にする。
酔いもまわって僕の頭は相当にテンパってきた。時間的にもラス前である。
思い切ってツケまわしとおぼしき黒服のスタッフに、みづきさんと二人きりで話せないかとお願いしてみた。
すると他の女の子はさりげなく退席し、みづきさんがそばにサササーとやってくる。
この対応の素早さには感激した。もしかして僕の顔があまりにもひきつっていたので、
「あの客、みづきさんと二人っきりにさせないと逆ギレするかも」と店側が懸念したのかもしれない。
僕のただならぬ気配を感じ取ったのかみづきさんは「どうしたの?」とシリアスな表情で腰掛ける。
別にこれまで
隠していた わけではないが、この出演依頼は実はかなり前に行っている。
ブログで
「もしヘタレMが北川プロの作品を監督したら」を始めるずっと前に。
だから、彼女にとってこれから聞くこのオファーは全く寝耳に水なのである。
客の立場でイキナリこんなお願いするのって、道義的に許されるものなのだろうか...
「いや、実は...」 恐るおそる、いや、即座に却下されるのを畏れて一気にまくしたてた。
気がつくと準備していたプレゼン資料をアタフタと取り出しながら、舞い上がっているがどうにも止まらない。
北川プロでDVDを製作することになった経緯から企画内容、コンセプトを理屈っぽくわめいていたと思う。
構成がどうの、映像的にドウノコーノ、スタイリッシュな女王様がどーたらこーたら・・・
相手に有無を言わせぬパニクリようで、興奮しながら全部ぶちまけてしまった。
さぁ、これでどお~よ!
ちょっとはやまったのかもしれない。
もう少しゆっくり、相手の反応を伺いながらゆっくり言えばよかった。

みづきさんはしばらく、何も言わず、聞かず、黙っていた。
プレゼン資料の春川ナミオのイラストをじっと見つめている。
(
べスのポーズを映像化したいとプレゼンしていた)
客から突然こんなワケのわからんことを言われても困るよねぇ、実際のハナシ。
でも、どうでしょう? 棟梁。
彼女は物事をはっきり言う江戸っ子だ。
何か決定的なことが言われるための「間」がそこにある。
「こりゃ、ダメかもしれないな...」 うん、絶対にアウトだ。
空気を読み、僕は「まぁ... 返事は今すぐでなくても...」と言いかけたその時、
「わかりました。よろしくお願いします」と深々と頭を下げたのだった。
え?
一瞬、信じられなかった。
なんとも静かで、慎み深い物腰に僕はあっけにとられてしまった。
もし仮に引き受けてくれるとするなら、
「あ、面白そうネェ ^^ やるやるぅ~」 みたいな、軽いリアクションを想定していたのに。(←みづきさんのことを全然わかってない)
僕は思わず「ホントにぃ~! イイの?」と叫んでいた。
彼女は大きく息を吸ってから、
「私でよろしければ、お力になります」と、静かに言った。
真木よう子演じるお龍さんみたいにドスのきいた声。
それは「素人の僕に力を貸して欲しい」という、最後の言葉を受けてのもの。
こちらの不甲斐ない依頼内容を的確に理解したスマートな回答だった。
都合よく解釈するならば、素人にゲタを預けるリスクをみづき桃香サイドとしても了解してくれたように聞こえた。
「詳しいことが決まりましたら、またご連絡下さい」と、メアドを交換する。
話は決まった。 あっけなく。
よおうっしゃあ~! これで具体的なかたちになりそうだ! と心の中でガッツポーズ。
よかった~(>_<)
と、同時多発的に心の奥では「これでみづきさんに顔面騎乗してもらえるかもしれない... ニヤリ( ̄ー ̄)...」
と、そんなことは露程も思わなかった。 ( ↑ てか、思ってるし.... 今、勃ったし! )
*ちなみに、この日のお会計は滞在時間約5時間、
席についてくれたバロックちゃんたち総勢4名、計\22,000 也。
(フリータイム・チャージ \25,000ー \3,000割引) 北川さん、あとで領収書送りますので、精算のほうよろしくお願いします。
(支出項目:打ち合わせ会議費)
北川繚子:いい度胸してるじゃない。殺されたいの? 
なにはともあれ、幸せな気分でバロックを後にしたのであった。
【関連エントリー】
■ SMサロン 2年前、みづきさんと初めてユリイカでお会いした時の思い出
■ 粋な会話をしたい
前回までの「24」... でなくてあらすじ
1 ヘタレMが北川プロの作品を監督したら 2 女王様という名の女優3 キャスティング 4 北川繚子 5 ある日の会話 6 スタッフ編成 7 S男性のカメラマン 8 女子高生の顔面騎乗 9 別の日の会話 10 M男優 11 女王様とM男の関係 12 タイトル決定!13 スタイリッシュな女王様

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あれやこれや想定しておりましたが想定内~的中でした。
Homer師匠のブログをくまなくお勉強していると
分かるものなんですねぇ~ M大学合格! みたいな感じです。
女王様が決定すると、クランクイン~アップが待ち望まれます。
撮影現場見学ツアーなんて企画やりませんかぁ~
『ヘタレM監督を監督するオフ会』・・・・・・
ま、とにかく素晴らしい作品の完成を心より祈念いたします。