
往年のアニメ作品の映画(実写)化って、正直なところ、積極的に観に行きたいと思えない。
ところが、尊敬するある人のツイートで、公開中の映画「ヤマト」のネガティヴな評価を読み、ちょっと見てみたくなりました。
(twitterというのはこういう意味でも付加価値が高い、自分はあまりやってはいないが)
もともと期待はしていなかったし、
「ヤッターマン」の実写化の時と違って、この作品に関しては原作のTVアニメ版と松本零士への思い入れが少しだけ強かったので、今回は見ないほうがいいかナ...ぐらいに距離を置いていたのです。
真剣に悩んだ末、世間で言われている程酷い仕上がりなのかしら?という逆向きの視線で見てみることにした。
見たくても見逃す映画が多くなってきている昨今、あえて外すというオプションの方が容易なのである。
「宇宙戦艦ヤマト」は、40代から50代にかけては特殊なインパクトがあるアニメ作品だと思われます。
アニメというよりもひとつの作品として、つまり物語としての自己完結性が強い。
誰かさんが「地球滅亡系」ともおっしゃっていたように、この種のストーリーには無条件で泣けてしまう要素が大きくて、つい「こまけぇ~こたぁいいんだよ」的な気分になってしまう。
大日本帝国敗戦という負の遺産もついてまわるのかも?
だから、アレコレ言われている特撮の技術や役者の演技とか、表現のディテールについてはさほど気にならなかった。それよりもささきいさおの歌声を聞いてみたかったというストレスの方が強い。
総合的にみて、というよりは割り切って見れば、まあまあだった。
ある向きにとっては、こき下ろしたくなる気持ちもわからなくはないですが、邦画にしては頑張っていたと思う。
水準という点で言うなら、日本の場合はアニメの方が一歩リードしている感があり、特撮技術をハリウッドと比べてもしかたないのではないかな。
そして、この種の「地球滅亡系」ストーリーに特有な現象かとも思うけど、大根役者のくさ~い芝居でもサマになってしまうのが救いだった。演技力は声優の方がまだマシのキャスティング。俳優陣では橋爪功と西田敏行以外はまともな仕事をしていない。

ほとんどノーマークだった黒木メイサが意外なほどいい演技していましたね。
ダイコンでもS女の資質は充分?!
今回、僕が最も感動したのはアナライザーでした。ホント男前だったヨ。
泣ける(>_<)
僕にとって「見て良かったぁ~!」と思えたのは黒木メイサとアナライザーの2つだけでしたけど、それが何か?
予告編で「あしたのジョー」の実写版(来年2月公開予定)を見たけど、これは絶対に見たくないなあ...
(とか言いつつ、やっぱり結局見そうでイヤだなぁ...)
- 関連記事
-
相当大変でしょがホーマーさんやヤプーズマーケットの凜龍さんとかが制作して貰えませんかね。