
最近は iPad でゲームにハマっているからというわけでもないですが、12月17日世界同時公開の話題作「トロン:レガシー」を観てきました。
高校生の時に観た旧版「トロン」は、当時の最先端CGを駆使した映画史上初の作品という前フリにかなりワクワクして見に行ったのに「意外とたいしたことないじゃん」という失望を経験していただけに、今回はクールな態度で臨みました。
(とか言いつつ、初日の朝イチで観に行く気合いの入れようはなんなんだろうね~^^)
最新のコンピュータ・グラフィックスと3Dテクノロジーを駆使した映像は、とりあえず劇場に足を運ぶだけの価値はあるのではないでしょうか。
Angry Birds より凄いことだけは確か。
元来、僕はゲーム音痴だし、前回同様「CG」だから凄い!というほどの印象はなかったのだけれど、物語的には多少進化していたように思う。
前作は勧善懲悪というお決まりのパターンであったのに対して、今回の悪役というか敵役は、自分自身みたいな、ちょっとひとヒネリありました。
プログラムと呼ばれる個性が、突然変異で自意識を発生させ、プログラマー(創造主)に反乱を企てる。
完全なシステムを、そもそも不完全な人間が創れるのか?
もし不完全がバグで、システムに不具合をもたらす悪であるならば、人間の存在そのものが悪ではないのか?
なんというのか、そういった古典的な視野を最新のCG映像で見開かせてくれるような作品でした。
人間って、不完全だからいい。
不完全な部分を何をもって補うのか。
ITやテクノロジーはそのオプションの一つに過ぎず、頼り切ってはよくないんじゃないか。
僕のように欠点だらけの人間はそう思いましたね。
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