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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

団鬼六氏永眠 

団鬼六氏プロフィール写真


 昨年 「春川ナミオ原画展」の開催直前、団鬼六さんに謝辞を頂けないかとお願いしました。

 団氏の読者層とはマーケットの異なる、ほとんどM男向けとも言える展覧会場の入り口に、S男の代表格のような人のメッセージを飾るのはいかがなものかと北川さんにはあまりいい顔されなかったのですが、団さんは快く引き受けて下さいました。

「奇譚クラブ」の同人のお立場から、春川ナミオの魅力について、 たいへん格調の高い一筆 を寄せて頂き、感激したものです。


 ここ数年の闘病生活で、体調はよろしくなかったようですが、前にも人工透析をキャンセルしてSMイベントにかけつけたエピソードをご本人から聞いていたし、最近も入院中に酸素吸入器を付けたまま一時外出して花見を決行したぐらいだから、まだまだ大丈夫だろうと思っていました。


先月、最後の花見 「花と蛇」の団鬼六氏死去

さらばSMの巨匠… 団鬼六さん逝く 79歳




在りし日の団鬼六さん(右) 昭和48年頃

須磨利之と団鬼六

左は「奇譚クラブ」「裏窓」の編集長だった 須磨利之 。中央は立川談志



 文字通り「SMに市民権を与えたのは私です」という著書もある団鬼六氏は、それまで通俗的だった日本のSMを文芸作品のテーマへと変革したパイオニアであり、真の文学者でした。

 つい先月も、 震災に関する氏の文章 に勇気づけられていただけに、突然の訃報に胸がつまります....

 心よりご冥福をお祈り申し上げます。



死んでたまるか 自伝エッセイ死んでたまるか 自伝エッセイ
(2010/11/12)
団 鬼六

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【関連エントリー】

■ 往きて還らず

■ 団鬼六「死んでたまるか」



■ 春川ナミオの絵について  団鬼六よる春川ナミオのマゾ絵画評!



■ 花と蛇3

■ 団鬼六「SかMか」


■ SMキング/団鬼六責任編集SM雑誌




団鬼六さんと(2006年)
団鬼六さんと

 安らかにお眠り下さい...合掌






 団鬼六と言えばやはり「花と蛇」が有名。しかし僕は彼のSM作品よりは普通の官能小説のほうが好きです。


美少年美少年
(1997/05)
団 鬼六

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花と蛇〈1〉誘拐の巻 (幻冬舎アウトロー文庫)花と蛇〈1〉誘拐の巻 (幻冬舎アウトロー文庫)
(1999/04)
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 花蛇も悪くはないんだけど、よくある「SM」っぽいオドロおどろしさよりも、観念的な味わいに魅力が感じられます。

花と蛇 飼育篇 [DVD]花と蛇 飼育篇 [DVD]
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小川美那子、矢生有里 他

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 コミックにもなりましたね。

花と蛇 (第1集)花と蛇 (第1集)
(2006/01)
団 鬼六、長田 要 他

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 伊藤晴雨について僕は団鬼六さんから随分学びました。

異形の宴―責め絵師・伊藤晴雨奇伝 (幻冬舎アウトロー文庫)異形の宴―責め絵師・伊藤晴雨奇伝 (幻冬舎アウトロー文庫)
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 この本で、にしおかすみことの対談に団さんが登場しており、面白かった。


化けの皮化けの皮
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にしおかすみこ

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SかMか 体の闇がわかる本SかMか 体の闇がわかる本
(2008/12/19)
団 鬼六

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 この人の将棋好きは有名

鬼六の将棋十八番勝負 (小学館文庫)鬼六の将棋十八番勝負 (小学館文庫)
(2002/08)
団 鬼六

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このようなイメージが定着しているのでしょうか....

檻の中の妖精

パンチのきいたSM雑誌のエース 「SMファン」1976年 4月号



蛇と鞭


 この世界の代名詞的な存在として君臨しつつ、SMというくくりにはおさまりきらない、実に多才な人でした。


SMに情趣を_団鬼六







関連記事
[ 2011/05/07 08:31 ] 未分類 | トラックバック(-) | CM(12)
私は、
佐渡から新潟に向かう船中で
訃報に接しました。

これもまた
なにかの縁。

氏の作は
学生の頃に隠れて
こっそり愛読しました。
今は本棚に堂々あります。

大変残念。
御冥福をお祈り申し上げます。

[ 2011/05/07 09:25 ] [ 編集 ]
櫻主さんはすでに学生時代にお読みになられていたのですか?
やはりお若い時から相当な読書家だったのですね。

僕が団鬼六の名前こそ知ったのは小学生の頃でしたけど、
実は作品をまともに読んだのは社会人になってからでした。

ご承知のように僕はM男でしたから、僕みたいなのが読んではイケナイ作家だと思っていたんです。
似たような理由でサドの作品も読んだのは数年前でした。

ほんの通りすがりにすれ誓ったようなかたちでしたが、僕にもこうしたご縁があったのがまた不思議な気がしています。
[ 2011/05/07 09:50 ] [ 編集 ]
故人の作品は、SMより勝負師関連の物をよく読みました。
お父様が相場師だったそうです。
将棋関連の勝負の著作も、たいへん面白い物が多く、読み応えがあります。
だいぶ昔の事ですが、鬼六先生がプロディユースした、緊縛ショーを見に行った事があります。
多芸多才で、生前のお顔から、人間的魅力があるのが解ります。
まことに残念です。
御冥福をお祈りし(人)合掌
[ 2011/05/07 12:06 ] [ 編集 ]
将棋はSM以上にお好きだったようですね。
近著「死んでたまるか」は「将棋ジャーナル」など、
将棋関係の媒体に掲載されたエッセイのアンソロジーで、
とても面白かったです。僕もSM作品よりは、この人の
人柄がしのばれるエッセイに魅力を感じています。
惜しい人を亡くしました。
[ 2011/05/07 14:34 ] [ 編集 ]
僕も昨日は、急いでUPしました。
団先生のSM作品は波長が合いませんが、普通の小説は好きでした。
[ 2011/05/07 20:18 ] [ 編集 ]
 よくSM小説の元祖とか、SM作家的な言われ方をされていますけれど、元々は純文学者として文壇にデビューなさっている人です。僕もそれほど熱心に作品を読んでいたわけではない(特にSM作品)のですが、官能小説家というのが好ましいという気がする。
 
 SSさんのようなSM愛好家でも、鬼六作品への距離感が違うのは、団さんの世界の豊かさを象徴しているような気がしますね。
[ 2011/05/07 20:34 ] [ 編集 ]
「真剣師、小池重明」が面白かった。

亡くなると復刊とかするだろうから、ちょっと真面目にいろいろ読んでみようかしら。
[ 2011/05/08 10:11 ] [ 編集 ]
しぶい。
復刊したら僕も買おう。

岩波とか筑摩書房とかで全集本でないかなぁ。幻冬舎あたりどうよ?
[ 2011/05/08 13:43 ] [ 編集 ]
「オニロク」なのか「キロク」なのか?そんなことに思いをめぐらせた、子供の頃までが脳裏に甦ってきました。
子供の頃ってオイ、て話になるかもしれませんが、どこからか調達してきちゃうモノなんですよね。私が集めていたのは「SMセレクト」でしたが、同じ誌面を飾っていた落合恵太郎氏のほうが実はずっと好きでした。
当時の私には落合恵太郎氏のほうがエロく感じられたんですよね。まあ、それはおそらく大好きだった楠田茂氏の挿絵効果もあってのことなのだと思いますが、エロくないという理由だけで、折角入手したSMセレクトにもかかわらず鬼六作品は読み飛ばしてしまっていたのです。
ですので団鬼六氏の作品をきちんと読んだのは、かなり後になってからでした。そしてようやく理解したのです。エロいだけが官能小説じゃなかったんだと。まあ、おバカの頭の中なんてその程度なのですが、どうしてここまでの情念の世界をグロテスクにならずに描ききれるのだろうと、今度は嫉妬すら抱いたのをよく覚えています。
世間での評価がどんなものなのかは知りませんが、私にとっては様々な意味で憧れの先達でした。それも、歳を重ねてからの憧れだったものですから、昨日は少し感傷的になってしまっていました。

心より合掌。そして、ご冥福をお祈り申し上げます。
[ 2011/05/08 17:53 ] [ 編集 ]
 おお! イトーさん!! コメントありがとうございます。

 そちらのエントリーに感銘を受けて僕もコメントしたところでした。

 なるほど、セレクトでしたか。またまた意外な共通項がありましたね。
 
 あの当時、SMセレクトとSMファンはたいてい並んで売られており(もちろん買うことは出来ませんでしたが)僕もどちらかというと「セレクト派」でした^^
 セレクトのほうにはクイーンローズ・シリーズが長らく連載されていたと思います。あのカラーのM男グラビアが今でも鮮やかに思い出されます。

 楠田茂の挿し絵はあまり記憶にないですが、小説の挿し絵でもM男向けが多かったのがセレクトだったと思います。もしまだ手元にあるようでしたら、こんどブログで紹介して下さいよ(>_<)

 大学時代に早稲田の古本屋でけっこう探し回ったのですが、セレクトはあまり出回ってなくて貴重本でした。皆さん蔵書にして家に保存してるんでしょうね、きっと。


 団鬼六の名前はその後もSMコレクターやフロンティアなど、ほとんど全てのSM媒体で必ずといっていいぐらい登場してましたから、子どもの頃にSM雑誌を盗み読みしていた世代にとって「鬼六」の文字は内容の評価を越えて強く記憶に残っているはずです。

 ただイトーさんも覚えていらっしゃるように、エロイ、グロイで言うとするならば、団鬼六よりも強者的な作家や作品はあり、むしろ悪趣味的な描写が目立っていた。鬼六作品は比較的上品だったような気がしました。

当時は文章をきちんと理解していたわけでなく、文学とも思ってなかったと思うのですが、断片的に責め場の情景やM的にエロっぽいシーンだけはよく覚えてたりします。知らず知らずのうちに心の栄養?になっていたのでしょう。

 もっとも「M男目線」で見ているので、いいかげんだったんですけどね(^^)

 それなのに、僕もイトーさんもこんなに熱く語っちゃって、誰かさんに「チャンチャラおかしい」と言われそうで怖いです(>_<)


[ 2011/05/08 18:59 ] [ 編集 ]
ですね。何を熱くなってるんだか。いい年こいたオヤジが暑苦しいったらありゃしない。
どこぞの誰かさんに笑わても仕方ないですね。いや、面目ない(笑)

ですけど、それだけカッコ良かったんですよね。もちろんそれは、遠く儚い若き日への郷愁あってのことなのですが、だからこそ語らずにはいられなかったのです。
なんだか鬼六先生を隠れ蓑に思い出を語り合ってしまったみたいですけど、それもおくやみということでお許し下さい。

ところで、思い出といえばセレクト。当時はあの小さなサイズが主流だと何故だか信じて疑わなかったのです。
セレクトにマニアにファン。スナイパーはピアだから別にしても、大きなサイズのマニア倶楽部や秘小説は、なんだか俗な印象を持っていました。
(勝手になんですけどね、大きなのはエロ本だったのです)

マゾ向けの誌面作りもしてましたよね、セレクトは。だから我々マゾには、おっしゃるとおりに少しだけ特別だったのかもしれませんね。

しかし残念ながら保管はしていないのです。だから蔵出しエントリーはできないのですが、保管してろって言う方が無茶ですよ。だって、隠しに隠してしまい込んでた雑誌なのですから、用が済んだら処分してしまうに決まってるじゃないですか。
(いやいや申し訳ありません。またしても熱くなってしまいました…笑)
[ 2011/05/08 23:55 ] [ 編集 ]
 あははは~、S男さんのブログでもないのになんかヘンですよね。

 普段はあまりおつきあいのなかった遠い親戚に不幸があって、お通夜の席で久しぶりに従兄弟どうしが思いがけず盛り上がっている感じでしょうか。

 団さんのお葬式には行けませんけれど、故人をしのんでSM話に花を咲かせるのも、いい供養になるのではなかろうかと、勝手に思ったりして...


 あ~、セレクトやっぱりお手元にないのですか。そりゃそうですよね。

 楠田茂をネットで検索してもほとんどヒットしませんでしたが、これですよね?

http://imgbbs1.artemisweb.jp/2/milkyway2005i/img/1147095306_064254_000001.html

 絵を見て思い出しました。室井亜砂二のような女犬系のイラストも描いてましたよね。

 僕なんか、布団の下に隠していた貴重なセレクトを母に見つかって棄てられたんですよ(>_<)

 それについての親子の会話はいっさいなし。僕も隠していただけに「なんで棄てたの?」と言えないうしろめたさがあり、みんなで暗黙のうちになかったことにしたのでした。

 なかなか家庭内でも口に出来ない、強烈なタブー意識がSMにはあったものです。

 そういう抑圧の象徴的な記号が「団鬼六」でもあったのですが、そんな彼がSMの大衆化に一役かってしまったというのが、歴史の皮肉ですよね。

 だけど彼がポピュラーにしたのは、女性を虐めるSMで、男性マゾヒズムはまだまだアンダーグランドだと思いますよ。そう思いたい。



[ 2011/05/09 01:36 ] [ 編集 ]
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