春川ナミオさんにお会いした時、鮮明に印象に残っている言葉があります。
顔面騎乗や、自身が描く絵の内容について次のように述べられました。
これはね、ありきたりの世界ではないんです。
わかってくれる人だけが、わかればいい。
彼の絵を見て、居心地のよくない気まずさを感じる人はいるのかもしれない。
しかし僕にとってあのような作品世界は、わかりやすいと思っていただけに、ちょっとびっくりした。
春川さんは、誰かにわかってもらおうとして描いていたのではなかったのです。
たとえ誰にも理解されなくても、自分が納得し、満足のいく世界を追い求めている...
なのに満足できないでいるから、描き続けるしかないともおっしゃっていました。
やはり、孤高の芸術家なのだと思いました。
今月末から東京の銀座で
春川ナミオ個展 が開催されます。
これは昨年僕が企画した
原画展 とは別もので、おそらく10年ほど前にマイウエイ出版から出た画集「巨女渇愛」(現在絶版)からの出展かと思われます。
僕は、一般の人も含めて全ての人びとに鑑賞してもらいたいと願って原画展を企画したのですが、春川さんに言わせれば、それは間違いだったのかもしれません。
観る人を選ぶ展覧会なのかもしれない。

この絵に少しでも胸騒ぎを感じたなら、あなたは絶対に足を運ぶべきです。
なぜなら、それは、春川ナミオに選ばれし人であることの証なのだから。
ありきたりの展覧会ではありません。
春川ナミオ個展 「デカメロン」~愛と欲望と心~ と き 2011年 6月27日~7月9日
ところ
ヴァニラ画廊 東京都中央区銀座6-10-10 第二蒲田ビル4F
03-5568-1233
vanilla-gallery.com
入場料 ¥500

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