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マゾヒズムに花束を!

恥ずかしくて、ためになる情報発信 Female Domination & BDSM

鞭の美と価値 



 僕は鞭が嫌いです、が・・・ 好きです。

 いえ、その~、つまり鞭で打たれるのはあまり好まないのですが、

 鞭という存在そのものには、不思議と魅せられる。

 そして、鞭を持つ女性の美しさを前にすると、なぜかその鞭で打たれたくなってしまう。

鞭を持つ女性_01

 だけど、鞭の痛みにはやはり耐えられなくて、すぐにお許しを乞うてしまうのですが、また打たれてみたいと願わずにはいられない矛盾。

 こういう感覚は、普通のマゾヒズム(?)とはまた違うのかもしれません。

 おそらく鞭フェチM男さんのような正統的な鞭フェチ感覚とは別種でしょう。


鞭を持つ女性_02

 ただ、人類は太古の昔から、鞭への愛慕があったような気もするのです。

 ヨーロッパで最も古い歴史書を書き、「歴史の父」と呼ばれる ヘロドトス が、古代オリエント世界では、女神を讃えるため祭りの時に鞭打ちが行われていたと書いています。




 
 また古代エジプトでは、自発的に自らの身体を鞭打つ慣習があったとも報告されている。

 キリスト教のある宗派でも、己が犯した罪を浄めるために崇拝する神の前で自らを鞭打つという行為は神聖な儀式としてみなされているそうです。

 しかし、ローマにおいても、あるいはギリシャでも、古代社会での鞭打ちというのは主に奴隷に対して行われていました。

 労働力としての奴隷は、家畜同様の扱いを受け、支配者に奉仕する。





 その奉仕内容には「性的」なものも含まれていました。

 支配者が満足を得られなかったり、奴隷が抵抗した場合は処罰されることになり、その手段の一つが鞭打ちであったのです。

 このように鞭打ちの文化の起源は古く、性行為との結びつきも当初からあったわけです。


 中世になると、鞭打ちは魔女狩りや異端審問といった宗教的な儀式に利用され、権力者にとってはさらに正統な行為として位置づけられます。

 しかし庶民にとっては、拷問や刑罰の道具というネガティヴな陰影により忌まわしいイメージも定着した。

 その一方でどういうわけだか魅惑される、奇妙な美意識もついてまわっていたような気がします。

 かつてエジプト人が贖罪のために自ら鞭打ったように、太古の記憶が鞭打ちにポジティヴな意味を残していた。

 屈折した価値観の交わる得体の知れないカオスが、鞭打ちという行為には渦巻いている。


 そのように考えるなら、鞭には肉体的にも精神的にも癒しを与えてくれる価値が見いだせるようにも思います。


 鞭が西洋社会で歴史的に生活必需品であったにも関わらず、絵画作品にはあまり登場しません。

 歴史画や宗教画でたまに見かけますが、大きなモチーフにはなり得なかった。


ウィリアム・ブーグローキリストの苔打ち (1880)



 女性の美しさが、裸体や衣装ではなく、鞭というアイテムで強化されることに過去の芸術家が気づいていなかったはずはない。

 仮に描かれていたとしても世に出回ることがなかったのか、政治や宗教的な理由などから、画家が自分の美意識を自由に表現できなかった時代性もあったでしょう。


鞭を手にする女性の肖像


 花や果物といった静物画の小道具にも選ばれないからといって芸術のモチーフになり得ないということはないと思います。


ルノワール「鞭を持つ子供」

ルノワール「鞭を持つ子供」(エルミタージュ美術館)



 今は乗馬以外でも、純粋なスポーツとしての鞭打ちが流行っており、以前見られた鞭に対する嫌悪感は軽減されたかに思えます。

 もちろんそれは打ち方のスキルを競うもので、人を打つことではない。





 本来は家畜や人間(奴隷)を打つことが目的にされていたことを棚上げにし、趣味として見つめられる鞭には、どこか白々しさが感じられる。

 現代における鞭の意味あるいは価値には、人間を鞭打つ(あるいは打たれる)という禁断の経験を通して、文明社会における新しいタブーとしての忌避性があるからこそ、神秘的な魅惑に満ちている気がします。


 

OWK News Magazine vol.7より



【関連エントリー】


■ 鞭で打たれる時

■ 鞭で打たれたい

■ 鞭で打たれてみる






関連記事
[ 2011/10/12 01:06 ] 美術 | トラックバック(-) | CM(8)
鞭は苦痛や恐怖を感じますが、鞭打たれる時の屈辱、劣等感はとても心地よいです。鞭跡つけた背中や尻を鏡で振り返って見ると満足感から、もう一度気持ち良くなります。鞭自体はほんとに冷や汗出るくらい痛いですけどね!世間的にはマイナーな意見かもしれません。
[ 2011/10/13 08:33 ] [ 編集 ]
ユウスケ さんコメントありがとうございます。

こんな、ノーマルな人にとってはどうでもいいようなことを、きちんと書いたり説明したりするのもたいへんですし、皆さん言わないだけで意外と多数を占めるご意見のような気もするんですけどね。

 苦痛に関しては、その距離感や個人差がありますが、感覚的に「本心ではイヤだなあ」と「でもちょっとぐらいならいいかな~」のビトゥイーン(中間)あたりを行ったり来たりしているものなのではないでしょうか。
[ 2011/10/13 12:42 ] [ 編集 ]
逆さ吊りされた奴隷は、何度も何度も、鞭で打ち据えられていた。
小柄な女王様は、別の奴隷を踏み台にして、鞭打っていた。
スナップを利かせ、軽快に奴隷の身体に激打鞭を浴びせている。
打たれるごとに、奴隷は悲鳴をあげている。
「ギャヒー お、お、お許しぉー」
これは罰では無い。ただのスポーツにすぎないのだ。
奴隷エクササイズが流行しているからだ。
高貴な姫君が後ろで言った。
「早く代わって下さらない。新しい鞭を試してみたいの」

二人の後ろでは、女主人がグローブをはめていた。
 あの奴隷に、いちばん大きな悲鳴をあげさせるの私よ。
 今日は、特注の鞭が出来上がったのだから。
別の奴隷が、御前に鞭を差し出している。
この一本鞭の先端は幾重にも別れ、針状の突起があり、奴隷の卑肉を裂く様に出来ていた。
女神たちの、ただ快楽の為に、奴隷はその肉体を捧げている。
苦しみ悶える為に生まれてきたが、高貴なる女神に己を捧げる事を許された、
幸福な奴隷。
この女主人が鞭を振った時、奴隷はその使命を終えるであろう。
[ 2011/10/14 00:42 ] [ 編集 ]
いい妄想ですね~^^

格調高い文章で英訳してSardaxに送ってあげたくなります。
[ 2011/10/14 01:20 ] [ 編集 ]
お久しぶり~。鞭特集なのでお邪魔しますよ~。
正当派って何でしょうかね? ヘンタイの世界では、嗜好は個人別に全て正当派ではないかと思っているので、『僕これが好き』というのがその人の正当じゃないかな?
と、今日は真面目な事言っちゃいました、、。
[ 2011/10/14 15:18 ] [ 編集 ]
 ご無沙汰しております。

「ヘンタイの世界では、嗜好は個人別に全て正当派」とは、まさにおっしゃる通りだと思います。

何をもって正統と言えるのか誰にもわからない世界ですけど、僕の鞭へのこだわりは中途半端でけっこうイイカゲンなのに比べて、鞭フェチM男さんの場合は一本鞭のように筋が一本通っている、コダワリ度が強いという意味において、「正統派」と言えるのではないかと思った次第です...

 このエントリーでは「鞭フェチも十人十色」ということも書きたかったのですが、そこまで述べると焦点がぼけそうで割愛しました。

 Whipping Mistress を読んでいると、鞭への愛や理解も深まりますね。

 
[ 2011/10/14 18:05 ] [ 編集 ]
お久しぶりです。

私はその現代社会におけるタブーこそ鞭の魅力だと思っています。タブーとは一言で言えば「人間は平等ではない」と言うことです。
鞭を打つ階級と打たれる階級には越えがたい溝があり、もはや同じ種だはない、異なった生物でさえあると思います。

鞭を持つ女性はそういう側の人間です。鞭を持っていることはそういう階級に所属するサインですから、実際に鞭打ちを行っていなくても、絶大な権力を行使できるという「権利」を有していて、そこに切ない魅力があります。
さらに鞭を持ってさえいなくても、それを感じることがあります。

何か宗教みたいなものですね。
[ 2011/10/15 20:27 ] [ 編集 ]
つるさん、ごぶさた~、コメントありがとうございました。

タブーに萌えるのが、正しい変態道ですよね。

階級というのは今風に変換すると「格差」とも言えそうで、自由社会、民主主義の世の中の矛盾を象徴するツールが鞭なのでしょう。
[ 2011/10/17 23:06 ] [ 編集 ]
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