先日、あるM男性から励ましのお便りを頂き、感銘を受けました。
ここで詳しくは書けませんが、僕のようなヘタレにはもったいないほど誠実なメールの衝撃で、しばらく茫然自失となっていました。
彼がお慕いする素晴しい女王様のハートを射止めた輝かしい体験談とともに、僕が劣等感に悩み卑屈になっていることへの戒めのようなメッセージも頂きました。
その中に「かっこいいマゾなんて気色悪いでしょう」というのがあった。
確かに、マゾはかっこ悪いのが本道なのかもしれません。
ただ、僕が個人的によく知る数少ないM男性は、皆さん例外なくかっこいいのです。

ルックスや物腰だけでなく、内面的にも尊敬せずにいられない人格者で、だからこそ奴隷やM男の立場でも、羨ましくなるようなマゾライフを満喫されているのだと思われます。
お便りを頂いたそのM男性も、文面からそこはかとなくいい男だと推察されます。
人は見た目が全てではないですが、9割ぐらいは重要だと一般的には思われている。
それでもなお、本当に大切なのは中身なのだと、誰もが信じているのではないでしょうか。
その見た目の9割を充実させるには、内面的な豊かさも必要に違いありません。
僕のように中身が薄っぺらだと、外見が少しぐらいよくても化けの皮はすぐ剥がれてしまいます。
だから僕は、ファッションやスキンケアなどに気をつかうよりも、内面を磨くことを心がけてきた。
この努力は実らず、中身はもとより、結果的に見た目も悪くなっていますが...

それではSMのセッションにおいて、M男の見た目はどう評価されるのでしょう。
やはりこの場合も9割が外見で判断されるのでしょうか?
逆の立場からみると、女王様にとってこそ、M男や奴隷の見た目は大切だと思われます。
これはM男がなるべくハンサムなほうがいいという意味ではありません。
見るからにブサイクで、惨めったらしい方がマゾらしく、女王様としても調教しやすいのかもしれない。
もちろん、いい男だと気に入られ、かわいがられるでしょう。
つまり、良くも悪くも(美しくも醜くも)見た目が大きなポイントになる。
(いかなる時も清潔であるべきなのは言うまでもない)
一般社会で暮らすノーマルな常識はここでは通用しません。
普段の社会的な立場やルックスは、どんなマゾヒストにだってあるでしょうが、そういう日常生活の姿をかなぐりすて、全てを支配者に委ねるためにそこにいる。
肩書きとか内面の美徳はあまり関係ないような気がします。
マゾにとっては見た目こそが全てと言っても過言ではないのです。

ここでいう「見た目」とは、その場限りの忠誠心なども含まれます。
女王様のご調教への従順さや服従の度合いです。
女王様にしても好みのタイプというのがあるはずで、虐めるのにいい男だとかえってやりにくいとか、いろいろ個人差はあるでしょう。
また、プレイスタイルにもよるのかもしれない。
ありのままの自分をさらけ出さず、拷問に耐えるスパイのようなMであれば、イケメンのほうが板につく。
恥ずかしい姿をあからさまにしながら惨めに虐められるのであれば、ブサイクなほうが似合う、などなど。
しかし外見のよしあしは生まれつきだし、M男の場合ファッションやメイクでカバーできるものではない。
イケメンかブサかということでいうなら最初から勝負はついている。
美人に男が甘くなるのと同様、イケメンには女王様も優しくなれるだろうし、エゴマゾでも許される。
だからこそ、ブサM男は中身で勝負するしかないと思うのです。
すなわちプレイ内容で努力するしかありません。
特にブサM男のお相手がメンクイの女王様ならばなおさらです。
たとえその場限りの忠誠心でも、服従や従順さの度合いがものをいうと思います。
「おおせのままに」と、大根役者の台詞のような口をきき、痛いことやイヤなことを我慢をする。
ブサならブサで、その存在の耐えられないミジメさを最大限に活用すればいい。
つまり、「かっこわるいマゾ」を演じることで、マゾとしての見た目が決まる。
そしていつの日か、中身が評価されてもいいように、密かに研ぎ澄ましておく。
例え評価されなくても、ブサな外見以下の中身でなければ救われるように思うのです。

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身体を鍛えるのは賛成。
言ってしまえば、
性的な興奮も
健康に必要かなァ。
ホルモンバランス!
しかしどちらも、
時間がないの。(笑