Amazon.com のCEO、Jeff Bezos が去年、
プリンストン大学の卒業式で行ったスピーチ で
賢さは Gift (天性のもの) だが、優しさは Choice (選択したもの) である
というようなことを、自分自身の以下のエピソードを使って述べていました。
彼が10歳ぐらいの時(子どもの頃から賢かったらしい)ある広告の統計データから、
「タバコ1本で2分寿命が縮むんだって。おばあちゃんの寿命は9年も短くなっているんだよ」
と、ヘビー・スモーカーだった祖母に言う。
それを聞いたおばあちゃんは泣き出してしまう。
子どもならではの無垢な残酷さに気づかず、自分の賢さと計算能力を褒めてもらうことを期待していたJeffは戸惑います。
このやりとりをそばで聞いていた(聡明で物静かな)祖父が
「ジェフ、君もいつか賢明さよりも思いやりをもつことがいかに難しいかを理解するだろう」と優しく言う。
ここから、ネット書籍販売の創設者は自分の実績と経験談を交えながら、聡明で将来的にも有望なプリンストン大学の卒業生たちに、現在の我々とは、過去に私たちが選択してきた物語の結果であり、未来に向けて素晴しい物語を作ってくれというメッセージを伝えるのでした。
地味ながらもなかなか感動的な内容で、スタンフォード大学で行われた
スティーブ・ジョブズのスピーチ に匹敵するインパクトがあると思いました。

僕は、「優しさ」すらも先天的な才能というか、与えられたものだと思っていた。
(僕はあまり優しくない...)
自分でチョイスしないと優しくなれないのかと、目からウロコが落ちたような気がします。
「選ぶ」ということは、同時に何かを捨てるということでもある。
僕の場合はもう今さら手遅れなのですが、何を選ぶにしても優しさだけは捨てないようにして、
自分に残されたわずかな物語を作っていきたいものです。

My dream for the future ?
Well, I want to seek ways to encourage disadvantaged people.
Only a life lived in the service to others is worth living.
Cleverness is a gift, kindness is a choice.
Gifts are easy -- they're given after all. Choices can be hard.
Jeff Bezos
賢さは天性のものであり、優しさは選択したものである。
Giftは持って生まれたものなので簡単だけど、Choiceは難しい。
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