
先日のエントリー
「昔のSM関係の広告」 で紹介した、「奥様SMの会」で使用されている絵は誰の作品ですか?というお問い合わせがあって、記事をよく読めばわかりそうなものなのに、ちょっとショックでした。
蕗谷紅児という人は、竹久夢二ほど知られていないようですけど、僕が子どもの頃から大好きだったアーティストです。(
花嫁はなぜ泣くのか?)
いわゆる叙情画といわれ、大正時代に人気を博した挿し絵画家なのですが、僕は蕗谷の描く女性像に、どういうわけだかサディスティックな女性美を感じ、正統的な分野とは別の視点から注目していました。
こんな目で見つめられてしまったら、もう... (´Д`;)ハアハア

「奥様SMの会」の広告を制作した人も、そんな感性を持っていたのかもしれないと思えば、あのパクリは許される。
三島由紀夫も蕗谷の画風が好きだったらしく、自分の二十歳の時の作品「岬にての物語」が出版される際、自ら依頼して口絵を描いてもらっています。

三島由紀夫「岬にての物語」口絵
S女性などいなかった時代に、M男予備軍の感性を刺激していた先見性に、蕗谷紅児のM気質を見出せるのです。
34歳で、17歳の少女と結婚するあたり、「痴人の愛」の主人公顔負けである。


■ 花嫁はなぜ泣くのか
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ヤバかったですね^^;
竹久夢二とかの系統?くらいな認識で行ったら、とんでもない。
全然アブない世界はいってましたね。