ひさうちみちお この人の描く変態ワールドは、内容的にはかなりドギツイのだが、不思議と現実離れしており、ソフトで清潔感すら漂う感じがする。
単行本の解説で川本三郎氏が述べているように、最高級の変態とは人の幻想・妄想の中にあるというのは実に正しい指摘だ。
SMやマゾヒズムにこだわった作品はむしろ少なく、幅広いアブノーマルな世界をオールラウンドに、そして独特のデフォルメで描く希有な作家である。
しかしながら、マゾヒズムについては、かなりマニアックな心理を理解していないと出てこない味わいがあり、この人Mッ気があるなァと昔から思っていた。
ガロ出身のマイナーな作家というイメージが強かったが、同名作品が映画化されたこともあり一躍メジャーに。
こだわりのツボは相変わらずマイナーなまま現在に至っている。
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「SMクラブ」(1981年4月号) に掲載された作品 【関連エントリー】

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