
昔からこのブログには、嫌がらせや攻撃、アラシさんのコメントがよく入るのですが、
先日ご紹介した「会田誠展」には、良識派?とも思える人たちからの強いお叱りのメールも届いております。
いちいちお返事を差し上げることは致しませんが、ご注目頂きまして、ありがとうございます。
ずいぶん昔に、
「ハレンチ学園」「が子供に悪影響を与えるとか言い出したおバカな連中がいたことを思い出しました(^^)
「首輪の全裸少女」作品に市民団体が抗議 こういった抗議をされる人たちは、どうして団鬼六氏の作品や「私の奴隷になりなさい」といった映画には寛容なのだろうか。
しかし、性差別では?という指摘にはうなずける部分もある。
なぜならば
「男が手足を切断され首輪をつけられている絵」 をも会田が描いていれば、その指摘は当てはまらなくなるから。

そういう意味で会田は性差別論者なのかもしれない。
んなコトは別にどうでもいいのですが、会田誠にしてみれば、もともとそういう世間的な常識やモラルを逆撫でするのが粋なのであって、「してやったり ( ̄ー ̄)ニヤリ」 といったところではないですか。
タブーに挑戦という類いでなく、ギリギリのキワドイラインでもなく、
最初っから、もう完全にアウト みたいなもんなんだから(^^;;;)
これが
銀座のヴァニラ画廊みたいにコジンマリとしたところで開催されていれば、アホ馬鹿な市民団体にも気づかれなかったのにと思う。
あるいはスルーできたのかもしれない。
森ビルという場所柄もさることながら、あの規模が、やはりインパクトあった。
アホ馬鹿な市民団体はそれが許せなかったんじゃないかな。
彼らの真意は
「もっと目立たないところで、コソコソとやれ」 というレベルでしょう。
言うなれば、これはピカソやゴッホ並みの回顧展で、会田誠の才能というより企画力の凄さが際立つ展示会でもあると思う。
僕のように、一面的な会田誠の芸術性を部分的にしか「鑑賞」していなかった輩にとっては、とても有意義な展覧会でした。
性的なタブーやインモラルなコンテンツに関する世間の不寛容さはどこにでも常にあります。
「春川ナミオ原画展」を北海道で開催するにあたって、とてもローカルなレベルで似たような(ちょっと違うかな?)プレッシャーを僕も感じたことがある。
志摩紫光氏が「小妻容子追悼絵画展」を企画した際にも、同様の圧力がかかったというような話も聞きました。
この種の(ヘンタイかゲージツかが微妙な)世界にご縁や免疫のなかった方々、特に若い人たちには、なんの先入観もなしに観に行って頂きたいものです。
アホ馬鹿な市民団体には僕はこう言いたいです。
観るな、お前ら観るな〜!三島由紀夫

「切腹女子高生」を三島ならどう評価したであろうか(>_<)
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その毒に対して嫌悪という反応が起きますが、その嫌悪は決して「差別」などという理性的なレベルのものではありません。我々の生とか善とか自己の存在そのものを毒するものですから。
こういうものはダイレクトに嫌悪を引き出すかもしれませんが、三島や太宰の文学にしても我々の生に対する不安をかき立てるものはあります。
こういうのを理性でなんとかしようとして差別なんていうものを探し出してくるのは「良識」ではなく「鈍感」なのだと思います。