
僕はまあ、一応は「M男」なもんで、あんまり興味ないやと思っていたんだけれども、やはり何かしらと
杉浦則夫の緊縛写真にはお世話になっているのであった。
女性緊縛写真を観てそれなりにモヤモヤした気持ちになるのは、ごく普通の人でも当然起こりえる現象だ。

むしろノーマルな人にとってこそ刺激が強く、楽しめるのではないだろうか。
MだSだというくくりは、今やこの変態グローバル化の時代において無意味であろう。
「春川ナミオ原画展」をやった時にも思ったのですが、このような画像をきちんと額装し大きなサイズで観るというのは、また格別の味わいがあるものなのです。
写真なので原画とはまた趣が異なるとはいえ、高画質プリントで大写しにされたイメージには、それだけで雑誌やネットで見るのとは全く別のインパクトがある。
不謹慎な言い方になるかもしれないけど、敢えてわかりやすく言うならば、雑誌やネットのような小さなサイズで見るとポルノ写真に見えるのに、こういう画廊に来て見ると芸術になる。
もちろん、女性緊縛写真はそれだけで芸術だと思う。
女性美は単独で成り立つが、縛られることによりそれがさらにいっそう際立つ。
特に杉浦則夫の撮る緊縛美はパーフェクトに美しい我が国の至宝とも言えます。
だけど、東京都写真美術館や伊勢丹とかのデパート催事で、一般の多くの人々に目に触れることは滅多にない。
...というかまずありえないのでしょう。
なんともったいないことだろう…
しかし、それはそれでいいのかもしれない。
わかる人ににしか、わからない世界。
こういう写真を見て短絡的に「よし、俺も女を縛ってみよう!」とか思う人は、見ない方がいいのかも。
それにしましても、この展覧会は、銀座のヴァニラ画廊でなく、
新宿座というロケーションがまた実にいい。

「あしたのジョー」に出てくるドヤ街みたいな場所です。
いったいどこにあるのでしょうか?と思ってトボトボ歩いて行くと、地味に道しるべが!

偶然かも鴨川ですが、僕が行った時にはけっこう女性の方が見にいらっしゃっていました。
「こういう風に縛られてみたい」と思いながら、鑑賞していたのでしょうか(>_<)
僕は「縛りたい」とは思わないのですが、縛られた女性を撮影してみたいという欲求はありますね。
そういう意味で、僕はイメージ(ビジュアル)・フェチなのかな、と最近思っております。
緊縛写真家・杉浦則夫 初の写真展 女、裸、縄 感じいるもの
◇ と き 2012.10/9 (火) ~ 21 (日) 12時~20時 (※会期中無休 / 日曜日17時まで)
◇ ところ ギャラリー新宿座 東京都新宿区新宿4-4-15
(JR新宿駅「東南口」「南口」より徒歩5分) ※入場無料!【本記事を読まれた人は次の過去記事にも興味を持たれるかもしれません】■ 女は縛ると美しくなる

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開催されたのが「ギャラリー新宿座」なのが良かったです。
まさしく、あのロケーションだから良いのです。
以前も話をしましたが
女王様同士の縛りの練習写真を所有していますが
撮影された方が女性でエロさを感じました。
杉浦さんのは芸術さを感じるのが良いです。
縛師の方は経験を積めば積む程、男性は鬼気せまる表情を魅せますし
女性は妖婉さを魅せます。
女王様の撮った写真を集めるという希有な趣味も持っております。
これまた収集は大変ですが・・・
何はさておき、良い写真展でした。