読書の秋でございます。
このブログの読者におすすめできるのかどうかわかりませんが、
けっこう感動しまスたのでご紹介したいと思います。
実は、隠していたわけではありませんが、三ヶ月前、実家で飼われていた猫が死にました。
母が18年前に、生まれたばかりの子猫を、たまたま拾ってきた猫でした。
老衰といってもよかろうと思うのですが、それまでは、ず〜と元気だった。
突然、足を引きずって歩くようになり、「具合が悪い」と言わんばかりに啼くので、
母が犬猫病院に連れて行ったら、即入院ということになったらしい。
その二日後に病院で亡くなったのだという(>_<)
「容態が急変しました」と獣医からの知らせを受けたのが僕で、すぐさま車でかけつけたが、時すでに遅く、呆然としながら遺体を引き取り、僕は実家に戻った。
臨終を看取ることのできなかった母は、亡がらが家に到着すると、死んだその猫の口元に、スポイトで自家製の特効薬(ニンニク酒などを調合したもの)を与えた。
78歳の母のその突拍子もない行動に一種ドキッとしたが、そうせざる得なかったのだろう。
人は、かけがえのないものを失う時、一瞬、心神喪失状態になるのだとか。
たまに実家に帰った時に、僕も戯れにかわいがっていた猫だったので、僕もショックだった。
あの「フーカフーカした感触」がもうこの世に存在しないこと。
そのコトをリアルに認識できた時、涙がこぼれてきた。
そういうこともあって、タイトルに惹かれて何気なく書店で見かけたこの本を手にとり、気まぐれに購入して読んでみた本です。
想像していたのとはちょっと異なる内容でしたが、立ち読み段階でパッと開いたページに、母と似たような描写があり、それでなんのためらいもなく買ってしまいました。
別にこんなエピソードを書かなくてもよさそうな気もしますが、何か問題ありましたでしょうか?
【あまり関係ないエントリー】
■ 今そこにあるネコ
■ ボンデージ猫
■ サンタ猫■ 命のキス■ マゾ猫
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その友人は統合失調症で、いつも死にたいと言ってましたが、
「ネコが死ぬまではな」
と看病を続けています。
彼の猫が死んだ時、私はどんな言葉をかければいいのでしょう?