
何気なくコンビニで立ち読みしていたら、現在発売中の「週刊プレイボーイ」に
朝霧リエさんが登場しているではありませんか!
といっても、グラビアではありません(>_<)
だけど、ちょっとびっくりしました。
今回クローズアップされているのは、ハリーポッターやダビンチコードを抜いて英国アマゾンで世界最速ベストセラーとなったSM色の濃い官能小説
「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」
今月から早川書房で翻訳出版され日本でも売れているらしい。
先日紹介した
「わたしの奴隷になりなさい」と同様、M女S男系で僕的にはたいして興味をそそられないのですが、ストーリーは「支配と服従」という関係性を軸にSM的な本質へ深く踏み込んだ内容のようです。
この種の変態趣味や性癖のない一般の人々、特に若い女性や主婦を中心に世界中で読まれているらしい。
こうした世の流れをSM業界の本家はどう受け止めているのか?
・・・ということで、朝霧リエさんがコメンテーター的な役回りで登場してくるのですが、記事自体は相変わらずSMをキワモノ扱いしているような軽薄なノリでした。

「SMブーム到来」などという客寄せパンダ的な記事は、出版不況のメディア業界で何年かおきに使われてくるフレーズなので、毎回「ホントかよ」と距離をおいて眺めていたものですが、今回はしかし、朝霧さんによれば、単なる変態ブームではなく、一般の人々の新しい好奇心への間口の広さの一部として、SMが受け入れられるきっかけとなっているのではないか、と鋭く、そして冷静に考察されています。
5年前の
ラシオラ摘発以来、大手マスコミには登場してこなかった朝霧リエさんですが、現在は伝説のカリスマ女王様という看板を背負ってプロデュース方面で活躍中。
リエさんが数年前新宿に出店した
アマルコルドは、通りすがりのお客さんでも気軽に入れるようなコンセプトで、フェティッシュ・バーとしては価格破壊の料金システムで話題となりました。
SMの裾野が広がって、敷居が低くなること自体はよいことなのかもしれません。
だけど、それがかえって偏見や誤解を助長するようなことにもなりかねない危惧も僕は感じている。
通りすがりに気軽に顔面騎乗や鞭打ちをやれてしまう世の中って、いいものなのだろうか?
それはともかくとして、SMをやっているのに、白い目で見られなくなってしまったら、なんかツマラナイような気もするのです。
どうでもいいか、そんなコト。
【朝霧リエさん関連エントリー】■ ラシオラのSM 朝霧リエの思想と美学
■ ラシオラよ永遠に! ■ 朝霧リエさんの逮捕
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さすが、北川繚子女史の視点は違うと思いました。
何も混じっていない原石の凄さを教えてくれました。
当時の彼女もしっかりsmの素晴らしさを表現してくれていました。
発売当時の北川ビデオには購入者特典として女王様のポストカードが入っていて
今でも私の宝物です。
時代が経ち、朝霧さんが北川繚子女史の様にsmの素晴らしさを世間の窓口としてくれていたらそれは裾野を広げるのも良いかもしれません。
今だからこそ、北川繚子女史に当時の朝霧さんの事を伺ってみたいです。
そして、女史にsmの素晴らしさを今一度、説いていただきたいです。
あえて、マニアのために。