きっぱりと冬が来た
八つ手の白い花も消え
公孫樹(いちょう)の木も箒(ほうき)になった
きりきりともみ込むような冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背かれ、虫類に逃げられる冬が来た
僕に来い、僕に来い
しみ透れ、つきぬけ
火事を出せ、雪で埋めろ
刃物のような冬が来た
高村光太郎 「童貞」 「道程」だよ ↑ (。。)☆\バキ 今、東京にいます、
実は、10月からこの二ヶ月間ほど、出張や視察業務で東京と大阪を行ったり来たりの日々でした。
関東と関西では、当然のことながら、季節感が微妙に異なりますね。
というか、かなり違います。
日ごとに涼しげになり、紅葉や夕暮れが早まってくる趣を段階的に二重に感じたような気がします。
いつのまにやら、今年も残すところあとわずか。
これから何かと忙しい時期が続くのではなかろうかと。
皆様、風邪などをひかないようご自愛下さいませませ〜
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「きっぱりと」この一言で詩の世界を確立しています。しかし、それは雄々しく世界を征服していくような「道徳」的なものではなく、殉教者の法悦に近いものを感じます。「僕に来い」のリフレインも同様です。