
僕が生まれて初めて、実物のM男とナマで接近遭遇したのは、
北川プロ主催のイベントに招かれた時で、これもほぼ十年前のことです。
この種のイベントでは、運営をサポートする奴隷スタッフの地味な活動が欠かせません。
ユリイカ周年祭でも、バックヤードでのM男さん達の動きが光っていました。
北川プロに比べると、ユリイカのM男さんは「草食系」といった印象を受けましたが、そのルックスとは裏腹に、濃い持ち味を生かした才能で、周年祭成功に多大な貢献をしていたように思う。
ゆみこさんが信頼を寄せる数名のM男スタッフさんと、今回は打ち上げでご一緒する機会を得ました。
なんとなく
ムッツリしてたり、人見知りしそうな、ガードが硬そうで実はユルそうな・・・いろいろなタイプの方がいました。
特に何かを語るでもなく、ごく自然に打ち解けた雰囲気になれるのは、北川プロの場合と一緒で、お互い何も知らなくても「あんたのコトはわかっているから」みたいな(実際にはわかっていなくとも)
アウェイから飛び入りで参加している僕の存在に、実際には気まずい思いをしていたのかもしれないけれど、それを表に出さないところが大人である。
その中の一人、ホコ天と呼ばれる人物は、ユリイカ開店前からのブレーンで、周年祭公式カメラマンです。
ホコ天さんが着ていたシャツには公式IDが! ↓

その偉大な公認カメラマンに厚かましくも、ゆみこさんとの2ショットを撮ってもらいました。

僕はカメラ映りは悪いほうなので、普段は人に撮ってもらった自分の写真があまり好きになれないんだけど、ホコ天さんに別撮りして頂いた「素顔バージョン」は、我ながらいいネ!と思った。
カメラマンの人柄がよいと、モデルもリラックスしていい表情を出せるというあの構造が理解できたような気がする。
長年にわたり僕は、M男(あるいはマゾ)であることに引け目や負い目を感じてきました。
マゾヒズムは、自己のコンプレックスの裏返しのアイデンティティ。
このブログはそういうイジケタ気分を解放するために始めたようなものでした。
数年前にユリイカでカミングアウトして、一瞬は弾けたような気がしたが、やはりどこかで劣等感を引きずっていた。
匿名性という仮面に隠れていても、公の場でのマゾとしての自分の立ち位置がよく見えない。どうも素直になれない。
本当は素直になりたいと願ってはいるのに・・・

後夜祭で日本三大M男のがっちゃん氏がステージに呼ばれた時、
「僕はM男じゃない!」 と、大真面目におっしゃるので会場の笑いをさそっていましたが(あそこまで偉大だとシャレになるんだけれど)、僕のように中途半端すぎる「M男」は、たんなるヘンタイ野郎でしかない。それも最低の。
だからこういう場所でナイス・ガイのM男さん達に会うと、よけい卑屈になってしまいます。
それなのに、不思議とくつろげて、そこに集う人たちに親しみを感じられるのが、ユリイカのマジックなのでしょう。
この場所にくると、ヒネクレタ自分が少しは素直になれる。
人に言えない性癖を共有できる空間としてユリイカは最高で、
そこに集まる人々も最高な人たちです。
その最高な人たちが、たまたまM男だったりする。
夕樹七瀬女王様に言わせると
サイテーで、ヘンタイで、最高だぁ〜!(>_<)) な人々。
だから、僕みたいなサイテーのヘンタイでも、その仲間入りができそうな希望を感じます。
*現在(2014年2月)ユリイカではスタッフを募集しているようです。

詳しくはお店にお問い合わせ下さい。
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■ ユリイカ十周年に寄せて■ ユリイカ10周年・後夜祭の速報
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分からないんです。「ただの変態」ってどんな事なのか。最近の疑問がそれだったので、コメント致しました。
そして、どうしたら素直になれるのか。羞恥心が強力過ぎるんですよね。無駄な自尊心とか。
昔は開けっ広げに語る方を軽蔑していましたが、
今考えたら、それは限られた人との間&空間だけでのことでした。素直な方ですよね。
あーぁ。開けっ広げに話したーい!楽しくて安心して、嬉し恥ずかし、が一番良いですね。(笑